アルバムの歌詞集

アルバムの歌詞集。今の時代、サブスクにのっけたいけど、ああいうのに登録するのにも銭がいるもんでな。歌詞だけでも読んでください。ていうかサブスクにのっけるお金を下さい。
一番下に投げ銭専用ページへ飛びますから。ていうか、CD買っても買わんでいいから貧乏なので投げ銭下さい。

曲目
1.うさぎとバナナ
2.みっともない人
3.青い雨
4.トットット
5.鉄橋
6.めんるい
7.むくわれない思い
8.天井の穴
9.盆の子供


「うさぎとバナナ」
ぼくはうさぎ 人間の家で生きる
朝から晩までチモシー食べとる
もう4歳なのに 嫁はんもおらへん
わびしい毎日 足をダンダンする

うさぎは人参が好きなんて
人間の勝手な思い込み
ぼくはあんまり好きやない
個人差による
バナナのほうが好き

バナナバナナバナナ
おいこら人間バナナをよこせ 
バナナバナナバナナ
くれへんと噛みつくぞバナナナナナナ

ぼくはうさぎ しっぽをさわるな
頭をやさしく重点的になでろ
服や布団に わざと用を足す
かまってくれへんお前が悪い

ぼくの機嫌を損ねるな
爪切り病院いやや
部屋の隅っこで拗ねる
許してほしければ
もうわかるよな

バナナバナナバナナ
おいこら人間バナナをよこせ
バナナバナナバナナ
あげすぎはいけませんバナナナナナナ


「みっともない人」
茶碗を箸で叩くのはやめなさい
茶碗を箸で叩くのはやめなさい

みっともないから家にいる
おっかないから家にいる
葬式帰りに空を見上げたら
なぜか飛んでる不気味なヒョウモンダコ

家にいるのが一番いい
地響きで倒れる文庫本
誰にも会わずに一人ぼっちで
飢えるがいい

茶碗を箸で叩くのはやめなさい 
茶碗を箸で叩くのはやめなさい

みっともないから家にいる
おっかないから家にいる

小数点以下切り捨て御免の箱庭で
話したそうにこっちを見るのはやめないか

家にいるのが一番いい
地団駄で倒れる文庫本
誰にも会わずに一人ぼっちで
浮かれていなよ


「青い雨」
あやめ あじさい ツユクサ それからネモフィラ
私の肩に青い雨が降る
あの娘はとても綺麗だ
ステージの袖からこっそり見てるだけ
長い長い台詞をおぼえてるなあって
尊敬してた

あやめ あじさい ツユクサ それからネモフィラ
私の肩に青い雨が降る
あの人はとても素敵だ
私には目もくれずあの娘と手をつないだ
長い長い悪夢を見ているようで
耐えられないって泣いた

あやめ あじさい ツユクサ それからネモフィラ
私の肩に青い雨が降る
あの娘とあの人はキスをした
私はそれを見てプレゼントを後ろ手に隠した
長い長い片思いが終わって解放されたんだ
もう思い悩まなくていいんだって自分に言い聞かせる
おめでとうって言わなきゃって自分の腕をつねる

「トットット」
とびきり美味しそうなごはん 
ぜいたくは敵
今月のお小遣い 
もうないんだもん
風にひらひらと舞う
青いポリ袋
もう少し もう少し 
逃げ切る勇気があればね

東京のたてものの間で
泥舟に乗る
サーフライダー
波が来たよ
トットット トットット

行けたら行くよ
行けたら行くよってば
気が向いたらね
やっぱ無理 めんどくさい

とびきり楽しそうなパーティ
ぜいたくは敵
壁の花になるのが
つまんないんだもん
風にひらひらと舞う
白いゲートル
もう少し もう少し
嘘つく勇気があればね

東京のたてものの間で
冷たい廊下
スリッパの音
逃げようぜ
ラッタッタ タッタッタ 

東京のたてものの間で
ブルドーザー
こっちへ来る
大丈夫さ
トットット トットット


「鉄橋」
鉄橋の下で目が覚める
ふらりふらりと河川敷
せっかくだけど申し訳ないけど
今年こそ夏が来ませんように

素性の知れないわたしにも
優しかったあなたたち
何度も振り返って両手を振る
カナカナ鳴いているひぐらし

滔々と河は流れてゆく
ゆっくりとボラの大群泳いでく
明日はどこへも行かなくていい
お気に入りの自転車はパンクしている 

鉄橋の上からそっと見下ろす
パンをちぎってボラにあげよう
幸いなことに電車の音で
泣いてる声は誰にも聞こえない

滔々と河は流れてゆく 
持て余すポケットの中の石つぶて
たぶんここで一旦お別れ
次の快速には間に合わない
限られた休みなんかいらない
街で合ってもあなたと話さない

「めんるい」
ひねものの素麺が見つからない
楽しみに取っといたのに
近所の人にあげたよと
悪びれる様子もなく

お姫様になりたかった
王子様を待っていた
おばはんになっても来るわけはない
明日はコロッケそば

可もなく不可もないラーメン屋で
背中を丸めて泣いている 
こち亀の表紙に涙が落ちる
こんなはずではと

自転車で倒れて怪我をした
ペヤングが粉々
目の前には轢き逃げの看板と
枯れた花束

色々しんどくなったので
首をロープに通します
これはロープじゃなくうどんやないかい
道理ですぐ切れた

この歌はフィクションだざまあみろ
これから高級イタリアン
カルボナーラの美味しい店
更地になっていた

「むくわれない思い」
お土産にもらったどんぐり
飾っていたら虫がわいて
仕方なしに捨てました
むくわれない思い

真夜中にぜんそくゴホゴホ
眠れずに公園をウロウロ
犬の首輪が捨ててある
むくわれない思い

遠くに聞こえる汽笛
曇の空と焦げた雲
つらい報せに肩落とす
むくわれない思い

縁側で眠るかかし
冷たい風がびゅうびゅう
かかしも冷たくなりました
むくわれない思い

「天井の穴」
天井に穴が開いている
いつの間にか開いている
机にのぼって覗いてみたが
指に埃が付いただけ

天井の穴がぽっかりと
何かちらちら動いてる
どうしたもんかねと知らんふりする
やっぱり気になり上を向く

誰かいるよ
誰がいるの

天井の穴は寝たきりの
わたしの友になっていた
時々そこから色々くれる
昨日はトマトが落ちてきた

天井の穴からきょろきょろ
目玉がこっちを見ている
不思議と怖くない
きっといいやつ
寝てる間に引き上げてくれ

「盆の子供」
おじいさんの古時計
鐘の音が気持ち悪いな
仏間にて夜眠る
写真がいっぱい気持ち悪いな
離れには知らないおじさん
うめき声が気持ち悪いな
友達と遊んだよ
名前もなにも知らない子

川泳ぎ 魚捕り なにかいる カッパだぞ
足首を掴まれた さあ逃げろ

※君はあっちでわたしはこっち
人には言えない用事があるから
明日も会おうこの神社で狛犬みたいに待ってるよ

おばあさんは風呂上がり
すっぽんぽん気まずいな
夜起きてつまみ食い
育ちが悪いと叱られた
蜘蛛の巣のぼっとん便所
下から手が伸びてきそう
もう嫌だ帰りたい
お母ちゃんどこ行った

バス停まる 運転手 一休み タバコ吸う
夕焼けの 町内放送 サイレンこわい

※繰り返し

君も帰るか やっぱり帰るか
引き止めるほど用事はないから
振り返ったら 誰もいないぞ
お地蔵さんと彼岸花

以上。
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