夢日記(迷子)

阪急に乗っている。たぶん大阪のどこか。
全然知らない駅で降りると、ホームで酒盛りをしている男がいる。メンタリストダイゴとかいう奴にそっくり。むしろ本人か?周りには取り巻きと思しき女たち。
それから説教と自慢が始まる。
俺は高学歴だ、お前みたいなろくでなしは死ねばいい、お前がいるせいで皆迷惑しているということを得意げに話してくる。
ふと視線を落として自分の手を見ると、ほくろのようなものがプチっと盛り上がっている。気になるので潰した途端に何かが飛び出してきた、さらに恐る恐る引っ張ると、2センチほどの黒いハリガネムシのようなものがズルっと出て、ぐにゃぐにゃと動く。
驚いて他に盛り上がっていた右腕のできものを引っ張ると、今度は5センチほどの赤と青色のハリガネムシが出てきた。
それを見ていたダイゴ似の男が「それはとびひというやつだ。治す方法は無い。虫をいくら出しても無駄」と言う。
しかし気持ち悪いので取り出してしまいたい。引っ張ろうとする度に、周りの人間に止められる。

もう終わりだ、とその場で寝そべると、時計が見えた。もう夜8時。早くしないと地元駅からの終バスに間に合わない。
私は慌てて適当な電車に飛び乗る。
次の駅で降りるが、全く知らない。むむ、だか、めめ、だか忘れたが、同じ文字が二文字並ぶ駅名だった。
なんだか異臭がするので見回す。向かいのホームから飛び込みがあったらしく、駅員さんたちが遺体を回収している。
怖くなって階段を駆け昇ると、他に電車が走っているので、それに飛び乗った。
そこには小学校中学校の時の同級生のKさんが居た。Kさんは私を見るなりとても親しげに話しかけてきた。悪い気はしないので一緒に帰ることにする。 

途中、元町駅で一緒にご飯を食べる為に降りた。しかし元町駅に阪急は走ってないし、全然知らない無人駅。
ハッと気付いた。さっきの電車に傘を忘れた。とても気に入っていた傘なので人目も憚らずにワンワン泣いた。するとKさんはどういう方法か分からないが、傘を取り戻してくれた。それから私は傘を抱きかかえるように持った。
元町駅からしばらく歩くと、外は曇っているが夜なのに暗くない。
ポツンと小洒落たいけ好かないカフェがあった。そこで夕飯。
メニューを見ても高いしまずそう。Kさんはいつもの定食を頼んだ。いつまでも迷っている私に、若くてチャラい店員二人がからかい始めた。単品はありませんかと聞くと、そんなもんねーよ!ヒャハハハ!と言われる。ムカついて帰ることにした。Kさんは定食を食べている途中だが、私を追ってきた。あんた一人じゃ帰れないでしょ、と。
私はそれから電車の中でも、どこでもずっと泣きわめいていた。
また知らない駅で乗り換え。暗いホームで電車を待っていると、薄気味悪い小学生がしつこく私をからかう。
外出するだけでなんでこんな目に遭わなければならないのか。
元町駅に戻った。わけがわからない。本当に帰れるのかとKさんに聞いてもはぐらかされる。
もう嫌になって一人で帰ることにするが、目が覚めるまで結局迷ったままだった。

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