夢日記(土間トイレ)

六畳ほどの広さの暗い部屋。
地面は土間のよう。囲炉裏は無い。
端にタイルでできた四角い便器がある。流しにも見えるがトイレ。
そのすぐそばには窓はなく、代わりに木の引き戸がある。そこを開けたら外。隣は平屋建ての一軒家があった。隣だけではない。周囲は古い平屋建てばかりで、蔦の跡があるほど古い。私はその風景を見て「やあやあ、これはエモい」と言いながら写真を撮る。
部屋(というかトイレ)に戻る。今開けた引き戸の向かい側も引き戸。ここは開けたら居間。
一番異様なのは、その部屋の真ん中にピアノとシンセサイザーが置いてある。シンセは鍵盤の幅が狭すぎて弾けたもんじゃない。
ピアノを弾くがペダルが効かない。鳴らない音もある。
私は顎に手をやりながら「なるほど…そういうことか」と言うが、実際は何が「そういうこと」なのか分かっていない。
それでもピアノを弾いていると、隣の一軒家から猫が来た。猫はずっと「ふーん、ふーん」と人間のような声で鳴いている。
ピアノの下にうさぎ。飼っていたぴょんちゃんだ!ぴょんちゃんは元気だ。撫でて欲しいと頭をぐいっと上げる。その撫でた感触が、生きていた時と全く同じだった。
そうか、またぴょんたと暮らせるのかと嬉しくなり、ピアノをめちゃくちゃに弾く。

しばらくすると何者かと言い争いになった。その何者かは人様の家のトイレ?に侵入したので、口論になった。
私は「さっきから黙って聞いとれば何やねん!」と叫ぶ。そしてこれは寝ながら叫んだ、つまり寝言だと自覚している。
ぼんやり起きてから、まだ自分の声の余韻は目の前にあった。
ぴょんたはいない。


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