フランス語勉強進捗

 ほんと、哲学を勉強していて今更で恥ずかしいんだけれど(ツイートでは恥ずかしすぎてぼかしている)語学を本格的に勉強し始めた。
 以前にドイツ語に手を出したことがあるんだけれど、ドイツ語は中級文法に入る前に断念しちゃったんだよね。単語が難しすぎる。

 んで、今はフランス語を勉強し始めている。興味がドイツからだんだんフランスに移っていったのがモチベーションの源泉で、特にこの一年はフランス現象学(ハイデガー(ドイツ)からの、リクール、メルロ=ポンティ、デリダなど……)に移っていったし、個人的にジャン=リュック・ナンシーにハマっていって、フランスのいろんな思想家の著作に手を出し始めていったのがきっかけだった。
 いや、何ほんと面白い。けれど、その思想家の著作のほとんどが翻訳困難で、文面には例えば「代理=表象(représentationの訳)」みたいな、読んでて???ってなるような語彙が頻繁に出てくる。
 そういうわけで、長い間漠然とフランス語勉強したいなあって思っていたわけなんだけれど、iPadを購入して、いろんなアプリを使って語学の勉強ができるっていうのを知って(今更)、それで勉強し始めちゃったら熱中しちゃったってわけ。最近はほんと、衣食住に関連する作業以外の時間帯はずっとフランス語を勉強している。Duolingoとか、いろんなサイトを循環したりとか……。

 で、勉強し始めてから二週間がたったんだけれど、大分、大分読めるようになったわ……基本的なものならだけれど。
 最初は、本当に基本的な言葉を百個程度だけ覚えて、後は文法用語を所構わず吸収していった。意味もわからず、へえ、接続法なんかあるのかあなんて刺激を受けながら一つ一つノートに書き溜めて……。で、中級文法まで一通り「聞いたことがあるレベル」まで覚えたところで、今は基本単語3000語暗記に向けて、ひたすら語彙を書きためているという段階にいる。苦行だ、マジで単語暗記が一番苦手だ……けれど、結構頑張っていると思う。今は、700単語まで来た。もちろん、全部は覚えられていないと思うけれど……(笑)

 いやしかし、今まで全く読めなかったもの、自分にとって全く不可解だったものが、少し分かるようになってくるという感覚は非常に気持ちいいなあって改めて再確認する。
 自分が、哲学を勉強しているのも、この気持ちよさに虜になっているからだと思っている。なんか、見えなかったものが見えるようになってくる。あるいは、見えていたはずのものが、実は見えないものだったんじゃないかということにもなる。それが――自分の認知が変容していく事態に立ち会うことが、非常に楽しい。
 語学の勉強は、そういう出来事に頻繁に立ち会えて楽しい。自分の実存に大きく関わる言語を――とりわけ異文化において発達してきた一種のシステムを自分の中に取り入れるというわけだ。認知の変容を被らないわけがない。そういうわけで、最近はのめり込むように勉強にハマっているのだ。

 でも、やっぱ単語暗記は苦手だなあ。くっ、頑張ってくる。

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