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1月11日 Management and Theology 人のものとしてのマネジメント 一緒に仕事をしている人に悪い人がいませんか そのことについて何かできることはありませんか 。

#1月11日  鏡開きのランチタイムです。
今日の #ドラッカー365の金言 テーマは、
#Management_and_Theology (マネジメントと神学)
#人のものとしてのマネジメント

今日のテキストは、「マネジメントの仕事を教える」『ニューマネジメント』誌収録とのこと。


神学とは、キリストへの信仰が前提で、信仰の保持と神の存在を前提として学ぶを深める学問のことのようです。

 神学(theology)は色々な宗教にもありますが、一般的にはキリスト教神学のことになります。 哲学的な方法論が使われますが大きな違いがイエス・キリストへの信仰が前提になっていること、信仰の保持と神の存在を前提(定義)と展開していくのが哲学との違いです(聖トマス・アクィナスetc.)。

https://jp.linkedin.com/pulse/挨拶かねて神学哲学の紹介です-souta-tokuni-戸國-草太#:~:text=神学(theology)は色々な,トマス・アクィナスetc.)%E3%80%82 より


マネージャーは仕事ができるだけではだめ。人格者、誠実な人でなければマネージャーに任命してはいけない(『マネジメント』)とドラッカーは記してきました。

 しかしながら、上田先生が integrity of character を「(仕事に)真摯」と超訳した『マネジメント〜エッセンシャル』2001年に出版され、ヒット。その頃の日本企業では、誠実な人格の人よりも、仕事に真摯で、お客を騙しても成果を上げさせすれば出世できた、人格的には未成熟な時代だったわけです。

 その結果が、2001年、自民党をぶっ壊す、と宣言し、自民党だけでなく日本中をぶっ壊し「失われた20年」が始まった小泉政権でした。公務員を叩き、公共事業は入札が基本となったことで、冬季の雪かきや災害後の即応性が失われました。

 東日本大震災、広島水害、熊本地震、そして、今回の能登地震。

 2000年以前ならば、地元ゼネコンや土建屋が、予備的に抱えていた在庫や終身雇用人材をやりくりして、文字通り、火事場のバカ力でもって、道路の復旧復興をどんどん推し進めていけたわけですが、現在の入札制度の下では、低利益率のため、余剰の資材を抱える余裕も、重機を抱える余裕もありません。工事受注ごとにレンタル業者から重機を借りてくるやり方となったため、災害復旧のような緊急対応ができません。

予算がおりなければ動けない。談合を悪としたことで、備蓄も人手も不十分で中小企業に緊急時の即応力を失わせました。結果は、というと、後手後手です。指示がないと動けない。勝手に雪かきしたら罰せられる、勝手に道路直したら自腹で赤字、やってられない、という話です。

それもこれも、日本社会が「誠実さ」よりも「真摯」を重視したから、なのかも知れません。

ところが既に少子高齢化、若者が減り、人口減少期です。若者を使い潰す、使い捨てるような働き方ができる余裕は無くなりました。

ところで、不誠実な人物と誠実な人物の二人がいたら、あなたはどっちとお付き合いしたいですか?

問うまでもありません。
誠実な人物であり、誠実な会社でしょう。
誰もが、ビッグモーターみたいな会社と取引したくありません。
仕事に真摯じゃ不十分です。
誠実な人でなければだめなのです。

 ドラッカーは、神を前提としてマネジメントを研究してきたわけではないですが、全体主義に国家社会が陥らないようにするために、個人を大切にする組織を経営する手法として、さらには思想として、「マネジメント」を研究し、発明して発展させてきました。

 それは、日本人なら「お天道様が見てるで」と、ずーっと、ずーっと昔の近世から商人の家訓とか三方よしとか石田梅岩とか二宮金次郎とか中江藤樹とかから仏教・神道・儒教を組み込んだ「商人道」「商道徳」として学び続けてきたわけです。

 ところが、経営哲学の本質に神学を含んでいるのがドラッカーで、仏教・儒教などの東洋哲学を含んでいるのが、日本企業ではないか、と思う次第です。

 誠実で愛される人物、今でいえば、大谷翔平選手でしょうか。彼は成績のみならず、その振る舞いが高く評価されているからこそ、ブランド・アンバサダーとして、多くの企業広告・マーケティングに起用されているわけです。一方で、たとえスポーツ界で成績が優れていて、「仕事に真摯な人物」だとしても、振る舞いや人格的に「不誠実」な人物は、広告塔を担う契約は得られません。

人口減少社会に生きる我々は、これまでよりも、より厳しい審美眼に晒され、市場から選ばれる立場になっています。ちょっと成績が良いから、ちょっと売れたから、と言って、そこで有頂天になってしまっては、将来がありません。「実るほど首を垂れる稲穂かな」。この精神を日々感じながら、自分を高めるための活動に邁進していきましょう。 #ドラッカー365の金言 を学ぶのは、そのためでもあります。今日もやっていきましょう!


#一緒に仕事をしている人に悪い人がいませんか
#そのことについて何かできることはありませんか
#マネジメントとは人にかかわることであり善悪にかかわることである

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