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いや逆に行き過ぎたグローバル経済主義こそ2020年代の課題では? 5月13日 Protectionism 保護主義の行末

本日のテキストは、『新しい現実』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』から。

ドラッカーがグローバルな経済世界を想定しているのは、いくつかの書籍からも分かります。

1999年に発刊された『明日を支配するもの』第2章 経営戦略の前提が変わる>4 グローバル競争の激化 のなかで、今日の本文が紹介されてます。(71〜72ページ)

 どんな企業・組織であれ、

 世界最高水準の域に達しなければ、いかにコスト削減し、いかに補助金を得ようとも、やがては窒息する。いかに関税を高くし、輸入割り当てを小さくしようとも、保護的措置ではなにものも保護し切ることはできない。
 それにもかかわらず、今後数十年にわたって、保護主義の波が世界を覆うことになる。

『明日を支配するもの』、71ページ

そして、処方箋としては、

企業に限らずあらゆる組織が、世界のリーダーが事実上設定した基準に照らして、自らのマネジメントを評価していかなければならない。

同書、72ページ

と記しているからです。

確かに、世界基準にふさわしい製品・サービスでなければ、生き残っていけないことには同意ですが、不法移民が国民の職を奪い、国民の賃金を低賃金化させることと中共によるウイグル人への人権無視の強制労働が欧米で問題になるのを見るにつけ、無制限のグローバル市場迎合はプラスにならないことも明白になってきています。

以下のリンクにあるチャーリー・カークによる不法移民問題は、川口はじめ東京・埼玉で起こっている不法移民の問題と自国民を優先しない国家とは国家と言えるのか。国家とは何か、改めて考えさせられます。

国家があり、安全保障がされた上での経済活動、ということがここ最近わかってきました。高市大臣が取り組んできた「セキュリティ・クリアランス」も不十分ではあるものの、一応法律が可決され施行されることとなり、日本国としてもセキュリティ・クリアランス、そして、スパイ防止へとようやく舵を切った感があります。


ACTION POINT :
#製造業における雇用の減少は製造業の基盤の弱体化を意味しますか
#先進国が肉体労働力によって動かされる経済でなくなったことはなぜ理解されないのでしょうか

ドラッカーは、昨日のテキストでも紹介した通り、日米の製造業就業者数は生産性向上のため年々低下しつつあり、移民など何を問題視するのか、という意見ですが、そのサービス業就業者への移民就労も増加しており、それによって、自国民の雇用が奪われ、失業率の上昇と自国民の報酬が上がらない、という問題が発生していることについてご存知なかったのではないかと思われます。

それは、今日の金言:
#成果をあげるうえでの最大の障害はわれわれの視野を狭める昨日の問題である  

視野が狭い広いの問題ではなく、自国経済にとって個人にとっても失業がもたらす悪影響をどう考えるか、ということと関係しているように感じます。

今日の #ドラッカー #365の金言  
 #5月13日 月曜日のテーマは、 
#Protectionism
#保護主義の行末
というテーマですが、グローバル経済へとつながった90年代から2020年代までの30年間は日本が一人負けの時代になっていましたが、コロナ禍以降、米中経済戦争からのウクライナへのロシアの不法侵入、ハマスのイスラエルへのテロ、そして、緊張が増す台湾海峡と尖閣諸島情勢の変化によって、自国保護主義、ブロック経済主義へとシフトしたことで再び円安が始まり、ライジング・サンの機会が見えています。ここの舵取りを間違えぬようやってまいりましょう。

今週もいい仕事してまいりましょう!ごきげんよう。



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