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「失った3分の1の年商」 岡崎市の飲食店「魚信」さんをマーケティングで盛り上げる!経営奮闘物語〜その2(5月20日)。

この記事は、こちらの続きです。

 昨日5月20日は、毎週定期的におこなっているzoom会議でした。

5月に入っての魚信さんの実践は前回でもご紹介した中にもございましたが、なんと言っても5月3日から6日までの「岡崎ドライブテイクアウト」。ほとんど告知らしい告知もできなかったのに、すごもりでエネルギーが余っていた市民に広がり、4日間で1500台が来場し、5000食を売り上げたそうです。

という事で、地域のつながりから未来が創られるPeople Powerを感じさせる、前向きなイベントとなったようです。

企画された天野さんは4月末に瞬発的な集中力でこのイベントを立ち上げたとか

若さって素晴らしい。地元愛が素晴らしいね。

 けい子女将さんの発信力はフェイスブックでも強力だったようで、かなりPRに貢献したようです。とはいえ、GWも自粛期間のため経営的にはテイクアウトだけの売上では厳しい期間が続きます。

 また、母の日といえば、毎年店内は孝行家族で賑わいの一日でしたが、今年は休業自粛期間だったこともあり、今年は寂しい母の日となりました。

 愛知県では14日(木)にようやく緊急事態宣言による休業自粛解除となりました。翌15日(金)は年金支給日でしたが、慎重な市民の方々は腰が重く、週末から一気に!と言う具合には参りません。5月前半の数字も苦戦しております。

ただね、西田さんに「3月、4月とブログ記事書いてるみたいに毎週なんかしらやってたよね」と振り返ると、

「毎日言うこと違うよね、とスタッフからも言われたけど、とにかくなんかやってないと、怖くて、やってられなかった。なんかやんなきゃ!って」と西田さん。「突然来たから、余裕なかったから、とにかくもがいた感じ」と話しておられました。

しかし、「これはリスクがないな、持ち出しとなる金額がいくらくらいだな」と瞬時に判断できる経営者です。

なので、結論が早いし、行動も早い。大企業にはないスピード感こそ中小企業のいいところです。

 朗報もありました。

 昨日(19日)あたりから「家族のお祝い宴が入り始めました。一方で、テイクアウト弁当のご注文自体は減ってきてて、普通の仕出し弁当の注文の方に戻っています」。今週末から月末にかけて、お客さんがお店に戻ってこられる予兆となると嬉しいですね。

失われた年商の3分の1

 さて、これまで魚信さんの売上を支えていた柱の1つが法人さんの宴でした。魚信のある岡崎市には約14000の事業所があり、三菱自動車、東レの工場もございます。トヨタ本社がある豊田市がお隣で、花園工業団地及び葵工業団地と整備され、自動車関連産業を始め日本の基幹産業を中心とした優良企業が事業を営んでございますから、魚信さんの売上は法人需要にも支えられてきました。

 3月4月の大口キャンセルは、人事異動に伴う歓送迎会やプロジェクトのキックオフやお疲れさん会などの宴会、お得意先さんの接待などの法人需要が中心でした。こうした売上が昨年度は全体の3分の1、年間x000万円!ほどありました。

 あのトヨタ自動車ですら、このコロナショックで、今期営業利益が2.4兆円だったのに、来期は前年比20%の5000億円。8割も利益減少するというのです。

 これは大変な不安とマイナスの衝撃を中部経済界に与えています。

 コロナショックからのV字回復を目指す議論を西田さんと重ねる中で、「今年は法人関係全部ダメだろ」と予測しました。今年は10月の歓送迎会、12月の忘年会、1月の新年会、3月期末の宴会など、これらが全て吹っ飛び、「全てゼロ」を覚悟しました。

 法人需要はゼロになる。こんな恐ろしい予測をしながらも、どこかに突破口をみつけたい。どこかにあるだろうか。

試行錯誤が続きます。続きはこちら↓

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