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コロナどん底から回復の道!岡崎市の和食レストラン「魚信」さん経営奮闘物語〜その5(6月3日)


 こんにちは。上の続きでございます。2月29日の休校要請からまる3ヶ月が経過。愛知県は5月14日の緊急事態宣言解除、自粛解除から2週間。5月の売上結果が出ました。

5月の結果

 売上 前年比55%(45%減)、客数 前年比76%(24%減)

 3月50%減、4月65%減、そして、5月45%減、と3ヶ月連続で売上マイナス。厳しい現実です。

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 解除が遅くなった関西圏、東京圏は、5月売上が前年比70〜80%減、と非常に厳しい飲食店が多く、中には今後の継続を諦めるという飲食店さんも少なくないと聞きます。それに比較すればダメージは少なくすみました。いや、踏ん張った、というべきか。

 今月の魚信さんは取り組みも非常に俊敏に実施しました。まるでブログ記事を更新するように、ドライブスルーイベントだったり、母の日おせち、テイクアウトメニューを切り替えたり、女将さんのフェイスブックLIVEだったりと、毎週毎週新しいチャレンジに取り組み、安心・安全・衛生面・社会的距離を整え、変わらぬおもてなしができるよう一足早く営業に戻しました。

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 「とにかくできることを全部やろう、と走り切った5月でした。数字とは別にやり切った感はある」西田社長談。

他所からは「普段休めないんだから、社員さんのためにも休業したら?なんで営業してんの?」という声もかけられたそうです。

これに対して、西田さんはキッパリ否定されました。

「自粛で、6月まで休業してた所も少なくないけれど、6月からヨーイドン!で走れる?走れないでしょ。どっか壊れる。スポーツでも、一旦筋肉緩めちゃったら、また、ギア上げるのに無理が来ちゃうよね。さあやろうって時に、エンジンが掛からなくなってるんじゃないかな?そういう意味では、社員のみんなとジタバタしたことで、コロナに負けてたまるか!というファイトも湧いてきたし、現場改善に向けた色んなアイディアも生まれてきました。

 確かに5月も前年比マイナスでしたが、マイナスが前月より改善されましたので、そこはプラスと考えたいですね。なぜなら、数字の根本はお客様だからです。

 岡崎だけ、愛知県だけ、日本国だけじゃない。

 コロナは日本国だけが自粛していたわけではありません。欧米アフリカ南米もオーストラリアもロシアも世界中がロックダウンの影響で、製造業の多い中部圏には大きなマイナスの影響が出ています。トヨタは今季8割営業利益減、という予想。5月の新車販売も振いません。

 トヨタ、三菱、東レなど世界とつながっている製造業で働く人が多い岡崎市民にとっても厳しく苦しい状況と想像できましたから、この5月、魚信さんもそんな市民の皆さんに寄り添った価格帯で提供しました。

 売上よりも利益よりも大切なものがあります。それは「信頼」です。飲食とは、直接身体に入るものを扱う商いです。

 「商いというのは、お客様がお店に来られて、選んでいただく。買ってくださる。テイクアウトをお家で食べて「美味しかった」と喜びを感じていただいて、また、来てくださる。あるいは、お店で食べてくださって「美味しかった」と喜んでくださって、また、来てくださる。インターネットでも同じ。HPを見て、選んで、買ってくださり、喜んでくださって、また、HPに来てくださる。この繰り返しです」。

 お客様の「美味しかった」「感動した」という喜びの積み重ねが、毎月の売上高や利益に結びついていきます。

「「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と言える幸せ、お客様が「美味しかった」と言ってくださる幸せ、数あるお店の中から魚信を選んでくださり、わざわざ足を運んでくださる幸せ、この3ヶ月間、それまで当たり前、なんでもないことと思っていたことが、実はとても大切なことである、ということ。この経験は絶対に忘れてはいけない」と西田さん。

6月に向けて

 本来6月はジューンブライドの結婚式から二次会や宴会というシーズンですが、自粛の影響もあり今年は期待できません。幸いにして21日の「父の日」のお祝いがございます。例年580億円ものギフトや外食の需要がある日だそうです。今年は「母の日」のお祝いが自粛でできませんでしたから、この「父の日」と合わせた形でのお祝いを考えているご家族も少なくないようです。そのタイミングも含めて、今月も魚信を選んで頂けるようお客様を向いて努力し続けます。

魚信さんの挑戦は続く。


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