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市場シェア最大を目指すな、とドラッカー 7月23日 Optimal Market Standing 最適の市場地位

こんにちは。本日、#7月23日火曜日 #ドラッカー365の金言 のテキストは、『 #マネジメント -課題・責任・実践』 9章 戦略、目標、優先順位、仕事の割当>市場地位についての決定 169~170ページ(1974年版 上巻)より

暑い日が続きますね。体調にはお気をつけて。
水分補給忘れずに。わが家でも、暑さのためか、カギがおかしくなったり、車の調子が不安定になるなど、色々な不具合が生じています。

今日のテーマ:
#Optimal_Market_Standing (最適な市場での地位)
#最適の市場地位

今日の金言:
#市場を支配すると内部にイノベーションへの抵抗が生まれる

今日のACTION POINT:
#顧客製品市場流通チャネルを分析することによってあなたの組織にとって最適な市場シェアを明らかにしてください
#そこから市場戦略を練ってください

 マーケティングにかかわる最も重要な目標は市場シェアである。通常はリーダー的地位や売上げ増が、その答えとされる。いずれももっともに聞こえるが、どちらも間違っている。

 昨日も、公的サービス機関は市場の最適化ではなく、極大化を目指していると指摘したドラッカー。その考えを彼は市場シェアにおいても展開させている。すなわち、リーダー的地位や売上増が答えではない、と。

市場シェアとして狙うべきは、上限ではなく最適である。そのためには顧客、製品、市場、流通チャネルの分析を必要とする。リスクをともなう意思決定を必要とする。

 最適な市場シェア獲得を目指すべき、とドラッカー。「自社にとって最適な市場シェアとはどれほどの規模のことなのか、それを分析しなさい」と。

市場シェアの最大化を目指せ、という話は、いろんな人たちから聞いたことがあるが、「最適なシェア獲得を目指せ」とは。。。

日本では「分をわきまえる」という諺があります。

儒教的(朱子学?)な言葉に感じますが、「己を知ること」「身の程を心得て、出しゃばらない」という己を戒める言葉です。商いにおいても、日本の商人は、「先義後利」や「三方よし」「始末してきばる」といった、儲け第一主義ではなく、いわゆる、社会性、公共性を重視した生き方、稼ぎ方こそが大事である、という商道徳が長年伝えられてきました。

それが日本企業の発展や他国から信頼を得ている、その根底にあるのかなと感じています。

とはいえ、「市場シェア最大化は目指すべきじゃない」というドラッカーの話は珍しいものと思います。

シェア拡大のためフランチャイズ展開する道を選ぶよりも、自分の地域で細く永く、を心がけている経営をしている経営者も少なくありません。

どちらがいいか悪いかということではないと思うのですが、「愛される企業」とはどうあるべきかを再考する時期にあるような気がします。

今日も暑いですが、やっていきましょう。

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