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5月22日 Raising Service-Worker Productivity サービス労働のアウトソーシング

おはようございます。今週も #ドラッカー #365の金言  からスタートしましょう。
本日 #5月22日  
テーマは #Raising_Service -Worker_Productivity
#サービス労働のアウトソーシング

#文書課の仕事をアウトソーシングせよ


 サービス労働の生産性向上をはかるには、組織構造を変える必要がある。多くの場合、サービス労働そのものをアウトソーシングしなければならない。このことは、建物の保守管理をはじめとする支援的業務や、かなりの種類の事務的業務についていえる。
 アウトソーシングは、建築の製図や資料室の業務についても必要となる。すでにアメリカでは、法律事務所が自前の資料室で行なっていたことを外部のデータベース会社にアウトソーシングしている。
 生産性向上へのニーズのもっとも大きな活動が、マネジメントの上層部への昇進が事実上不可能になっている分野である。上層部の誰一人として関心をもたず、知識をもたず、面倒を見ようとせず、重要と思っていない仕事である。組織の価値体系に位置づけられていない仕事である。
 病院の価値体系は医師と看護師の価値体系である。中核には患者の治療が捉えられている。管理的業務、支援的業務、事務的業務に大きな関心は払われない。したがって、それらの仕事の多くが、生産性の高さを追及して互いに競争する専門会社にアウトソーシングされていくことになる。

(『未来企業』『ポスト資本主義社会』)


ACTION POINT

#支援的な仕事はその仕事を本業とする会社にアウトソーシングすることを検討してください

今日のテキストは、『未来企業』36章 文書配送室を外へ出せ〜90年代における仕事の分離委託 339〜344ページ(1989年)、『ポスト資本主義社会』4章 サービス労働と知識労働の生産性>組織のリストラ、外部委託の理由、168〜172ページ(1993年)より。

コストセンターとなっている事務作業を外注せよ。業務を見直せ。利益を産むマーケティングとイノベーションに集中せよ。

というのがドラッカーの提言です。

 雇用した人に業務を担当させて、人件費という中に、コストを埋没させた方が決算上低コスト運営になる、という考え方と、
 内部スタッフを解雇し、専門サービス企業に外注して、業務に対する費用を明確化することで、強みだけに集中した組織として、スリム化した方が収益が増える、という考え方があります。

 この辺り、中途半端に派遣社員を雇用して、結局は収益削減効果も中途半端で、イノベーションも起こらない、という企業が多いように思われます。

大企業は終身雇用は終了したというものの、全体の90%以上を占める中小企業では、大企業や公務員よりも良い雇用条件で雇えないからこそ終身雇用を条件にしない限り、良き人材を採用することができないから、ということがあります。

個人的には、雇用政策には短期的よりも長期的な視点が必要であり、それが人生設計に結びついていた訳で、ジョブズやイーロンマスクのような天才がいなくとも、凡人でも安定成長を実現する社会を目指してきたわが国で、税制含めて、どのように個人の活力を社会の貢献に活用する社会へと創り出すか、について考えるタイミングなんでしょう。

今日を良くしていきましょう。愛を込めて。


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