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変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから。凡人が変えていくんだよ、とドラッカー 9月10日 Defining One’s Performance 仕事ぶりの定義

おはようございます。
このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

#9月10日  今日のテキストは、名著『マネジメント-課題・責任・実践』 36章 業績中心の精神 「事なかれ主義」の危険 #1974年 初版 でいうと、下巻の130〜131ページより。

#Defining_One ’s_Performance
#仕事ぶりの定義

#仕事ぶりとは百発百中のことではない
#百発百中はサーカスの話である


 ドラッカーは、常に原理原則から語ります。今日は、仕事ぶり、という話ですが、そもそも1人でも仕事はできるのに、なぜ組織化するか。組織にする目的というところから語っています。

 「組織化の目的は、凡人が非凡なことをできるようにすることである。」

同書、128ページ

 僕らは、大谷翔平だったり、ポール・マッカートニーだったり、ピカソだったり、そんな才能溢れる天才、スーパースターたちに憧れ、近づこうとするわけですが、

「組織は、天才に頼ることはできない。天才が現れるのは稀なので、あてにすることはできない。組織の良否は、普通の人が能力以上の業績をあげ、その強みを伸ばし、他の人が業績をあげる助けとすることができるようにするかどうかによって判定される。」

同書、128ページ

 凡人が能力以上の業績を上げ、強みを伸ばし、他の人が業績が上げられるよう助けとするために組織にするのであって、組織は仲が良いだけでなく、業績(パフォーマンス)が良いことによってその良し悪しが判定されるものだ、というのです。

 高い水準で仕事をしたい。美味しい鰻を食べてほしい。
その一念で10年間、山奥の鰻屋さんは取り組んできた結果、多くの方々から愛され、今や、郡上八幡を代表するお店の1つになりました。

変革は、まさに、弱いところ、小さいところ、遠いところから生まれ始めています。

 組織を健全にするための第1の要件は、高水準の業績を要求することである。(中略)したがって、「業績」とは何かということが、適切に理解されていなければならない。(中略)業績とは、むしろ長期にわたって、また各種各様の任務において、成果を生むことができるという、一貫した能力のことである。したがって、業績の記録には、間違いも含められなければならない。失敗も含められなければならない。強みだけでなく、限界も明らかにするものでなければならない。

同書、130ページより

 つまり、失敗も、間違いも含めて「業績」だ、というわけで、何もしなければ、「何もしなかった」という「業績」になるということです。

とはいえ、「何もしなかった」=無作為 だったからこそ、「うまくいった」「勝利した」という結果が得られることもあるわけで、この点、業績評価は難しいというか、面白いというか、その業績が高水準ならば良いということですねぇ、岸田首相。

第2次大戦の名将と呼ばれたマーシャル将軍は、厳しい将軍だったようです。

 失敗はもちろんのこと、凡庸さえも容赦しなかった。マーシャルは、「最高の指揮ができないような指揮官ならば、誰であろうと、さっそく配置換えしてしまうことは、兵士や、兵士の両親や、祖国に対する私の義務である」と繰り返して語ったものである。しかし、彼はまた「指揮官の適材適所を誤ったのは私である。だから、その指揮官を、どこへ配置換えしたらよいか考え抜くことが私の仕事である」と、常に付け加えていた。

同書、133ページより

今日もやっていきましょう。

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 組織が健全であるためには、水準の高い仕事が必要である。目標管理が必要とされ、仕事本位であることが必要とされるのも、仕事の水準を高める必要があるからである。
 優れた仕事ぶりとは、長期にわたり、仕事において成果を生んでいくことである。当然そこには間違いが含まれる。失敗も含まれる。強みだけでなく弱みも明らかになる。
 間違いや失敗をしたことのない者だけは信用してはならない。そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。人は優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを行なうからである。

(『マネジメント-課題・責任・実践』)

ACTION POINT
#仕事ぶりを打率として解釈してください
#間違いを認める組織文化をつくってください

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