石丸氏に学ぶ都知事選 7月13日 Unexpected Success 予期せぬ成功

今日の ドラッカー365のテキストは、『イノベーションと起業家精神』第3章 源泉=予期せざるもの 59〜62ページより

#7月13日  土曜日の #ドラッカー365の金言  です。
本日のテーマ: 
#Unexpected_Success
#予期せぬ成功

本日の金言:
#予期せぬ成功を機会としてみるにはそれなりの意識を必要とする

今日のACTION POINT:
#予期せぬ成功を軽視しないよう気をつけてください
#予期せぬ成功を見つけ学んでください

「予期せぬ成功」とは、文字通り、予期していなかった製品がなぜか人気が出てヒットした、みたいな話。直近の話題で言えば、都知事選で160万票を集めた #石丸伸二 氏でしょう。

https://www.yomiuri.co.jp/election/tochijisen/ より

得票数165万を超え、立民・共産推薦する有力候補の蓮舫氏を抑えて第2位。彼の得票はまさに事前の予想を超えて世間からは予期されざる得票数を獲得した成功事例と言えるでしょう。

彼の「予期されざる成功」について、さまざまな方々が分析しています。いわく「TikTokやYouTubeショート動画などSNSに長けていたため、10〜30代からの支持を得た。既成政党不信がある若年層の受け皿として石丸氏が選択された」

なぜ石丸氏は165万以上の票を獲得できたのでしょうか。陣営で選対事務局長を務めた藤川晋之助氏(70)に聞いた。

 街頭演説を200回超やったが、特徴的なのは、細かい政策を全く言わないことだった。自己紹介を言い続けた。「小さな問題はどうでもいいんだ」といって「政治を正すんだ」という話をずっとやり続けた。それでも来る人の8、9割は「すごい」と言って帰っていく。たいして演説はうまくないし、政治の現場を知る人たちからは「中身がない」と批判ばっかりだった。だが、彼はそれを含めてわかってやっている。
 彼は「長い時間演説し、政策を主張したって、今までの政治家は政策や公約を守ったことあるのか」と言う。有権者が本気になって政策を見て、「この政策こそ必要だ」として投票するような選挙に、今は全くなっていない。

 ――政策競争ではなく、人気投票になったということですか。  

(民主党に政権交代した)2009年の衆院選では、マニフェスト(政権公約)のパンフレットを置いておくだけで100万枚があっという間になくなった。それくらい有権者が政策に関心を持っていた。しかし、民主党はマニフェストを実行せずに終わってしまった。さらに「できなくてすみません」という姿勢も取らなかった。これが今の政治不信の大きな原因だ。
 一方、その後の安倍政権は金融政策と財政政策はそれなりにやったが、成長戦略では何もできなかった。規制緩和も手をつけられなかった。その結果、自民党にも立憲民主党も投票したくないという層が確実に存在するようになった。

 ――政策を訴えても信頼されないということでしょうか。

 本来なら政策で勝負するけれど、政策で勝負しても全然意味がない。今までの有識者、政界の人たち、マスコミも含めてそういう政治のムードを作ってきてしまった。そこを直感的に理解した石丸氏だからこそ、ユーチューバーとして無党派層にアプローチするという本領を発揮できた選挙だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/18fe22dd861478ebc21a3dd50902d572fc7da872 より

NHKによれば、

https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/008/25/ 
https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/008/25/ 


https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/008/25/  

自治体別で世田谷区、渋谷区、中央区、品川区、目黒区、港区で、27%以上を獲得したわけですが、これは、石丸氏がこれらの地域を中心に200回もの選挙演説をおこない、オフラインでも知名度の浸透を図ったことが功を奏したものと思われます。一方、オンラインでもTikTokやYouTubeライブ、ショート動画SNSを活用し、30代以下の世代から支持を得ました。

年代別でみると石丸氏は▽30代までは最も多く支持を集めた一方、▽40代以上では、いずれの年代も小池氏を下回っています。訴えが幅広い層に浸透しなかったことが敗因の1つとみられます。

https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/008/25/ より

石丸氏の「予期せぬ成功」は、旧来の選挙戦を戦ってきた既存政党にとって、大きな脅威と感じられたようです。

ドラッカーの提言を聞き入れて、予期せぬ成功を見つけて学ぶべきところを学ぶこと、それが大切なことと思いますが、「なぜ負けたかわからない」と考えることを放棄したかのような某野党は、このまま負け続けることと思います。学ぶことって大事ですね。


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