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米企業のいう「戦略」を信仰するよう「洗脳され」てしまってはいないだろうか? 10月12日 Getting Others to Buy The Decision 組織としての意思決定

10月12日 土曜日。
今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、1974年の名著『 #マネジメント 』 37章 #効果的な決定 #日本人の意思決定の仕方  1974年版では 下巻 145〜153ページより。

かつての日本企業の強みの1つがこれ。組織としての意思決定がなされるまでは時間がかかるものの、それは関わる部署の部課長クラス全員を巻き込んでの提案検討がされていたから。

今日のテーマ:
#Getting_Others_to_Buy_The_Decision
#組織としての意思決定

今日の金言:
#意思決定を行なってからその中身を売り込むのでは満足な実行は期待できない

今日のACTION POINT:
#意思決定にあたっては
#実行にかかわりのある人すべてを巻き込んでください
#そのうえで実行にあたる人を決めてください

かつての日本企業は、合意形成や協力を重視し、全体的な調和を求める傾向があります。また、顧客との長期的な関係構築に力を入れ、顧客満足度を最優先する姿勢が評価されています。

一方で、米企業は迅速な意思決定と短期的な成果追求に特徴づけられます。トップダウン型のリーダーシップスタイルが一般的であり、個人主義的なアプローチが強調されますから個々の決断は早い。しかし、その決断を実行する段階になると、意思決定者は実行部隊へその意思決定を売り込んで合意を得なくてはならないため、行動まで時間がかかり、結果的に、日本企業に遅れを取ったと言われます。

両者を比較すると以下のとおりです。

 日本企業の意思決定は、合意形成とチームワークを重視する「リングシステム」に基づいています。これは、提案を上司に提出し、組織全体で議論し合意を得るプロセスです。
 一方、アメリカ企業は個人主義とトップマネジメントの権限を重視し、迅速な意思決定を行う傾向があります。
 ドラッカーは、60〜70年代の日本企業の長期的視野と参加型の意思決定を高く評価していました。

さて、翻って現代。私たちの組織は、どんな世界観、意思決定プロセスで動いているでしょうか。

80年代以降、米コンサル会社から持ち込まれたさまざまな経営手法がもてはやされ、採用されました。以降、成長率は下がり、「失われた30年」と呼ばれる長い低迷期に日本経済は陥って、なかなか抜け出せません。

かつての高度経済成長はもう望めない。自ら限界をつくり、米企業のいう「戦略」とやらを信仰するよう日本企業の経営陣たちは「洗脳され」てしまってはいないだろうか?

「働き方改革」で、日本企業は、かつてのような豊かで、強い企業に生まれ変わることができるのだろうか?現在行われている自社の意思決定について、今一度考え直すタイミングなんじゃないかしら?
あなたの組織はどうですか?良い週末を!

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