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仕事はあるし、有効求人倍率高いぜ!体だけは気をつけてな。 9月21日 “Widow-Maker” Positions 後家づくりの仕事

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

#9月21日 、今日のテキストは、 #マネジメント -課題・責任・実践
32章 #経営管理者の職務と設計と内容  
1974年版では、下巻 53〜55ページより
 
#“Widow-Maker” Positions
#後家づくりの仕事

 後家とは、夫を亡くした未亡人のこと。優秀な人が次々と倒れてしまい未亡人を作る職務=Widow-Maker Positions があるという。

 たとえば、国際担当副社長の職務だし、マーケティング担当と販促・広告担当を兼務担当すると、たとえ優秀な人であっても失敗してしまう人が絶えないとドラッカー。

 まあ、中小企業の社長さんは、プレイング・マネージャーで、一人で何役もこなすスーパースターと同じですね。働き過ぎて優秀な社長さんであっても失敗してしまう人も少なくないのかも。実は、中小企業の社長さんが失敗が多いのは兼務担当が多すぎるからかもしれません。人手不足で忙し過ぎるもんな。

そういえば、最近は「人手不足倒産」も増えているそうで・・・・。

 ワンマンオペレーションで頑張ってきたけれど、無理が効かなくなってきたからか、仕事はあるけれど燃料高、人手不足によって廃業する社長さんが増えています。

帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)が発表した8月の倒産件数は、TDBが前年同月比9・8%増の493件で4カ月連続の増加、TSRが同5・5%増の492件で5カ月連続の増加だった。足元の急激な円安進行で、企業にとってさらなるコスト増が懸念される。燃料高や人手不足による人件費高騰も追い打ちをかける。倒産件数の増勢傾向はさらに強くなりそうだ。

 田舎でも有効求人倍率が凄いことになっていて、東海では三重の有効求人倍率は1.64倍に、岐阜は1.72倍と好調(7月)。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220830/3000024529.html より

四日市周辺の半導体工場と下請けが求人を増やしているところに、コロナ実質終了で観光業が正規雇用の求人を増やしたため。アルバイトも集まらない。
 東北でも山形は1.61倍、秋田1.49倍、福島1.4倍と東北全体でも1.38倍となっています(7月)。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64130090X00C22A9L01000/ より

仕事はあるんだよね。たとえば、

https://www.hwiroha.com/syokugyoubetsu_yuukou_kyuujinn_bairitsu.html より

 建設躯体工事、採掘(って石炭でも掘るんかな?)、保安、測量、土木とか6倍以上の倍率なんだ。不況知らずなのか、待遇が低い割にきついので常に募集し続けてるのか・・・。おもろい。

どんな仕事についてても、「後家づくり」の職務にならぬよう。
ご自愛くださいね。

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#優秀な人たちが連続して失敗する仕事は後家づくりの仕事である


 後家づくりとは、19世紀のニューイングランドの船乗りたちが、連続して大事故を起こした船につけた名である。船主たちはその船を思い切って解体した。
 今日では、優秀な人たちが連続して失敗する仕事が後家づくりである。いかに優秀であろうと、次の者も失敗することは確実である。ここで行なうべきことは、その仕事を廃止し、仕事の内容を再構成することである。そのような仕事は、組織が急成長したときや、大きく変化したときに生まれやすい。
 そのような例を私はたくさん目にしてきた。学生に教えることが専門だった単科大学が、わずか10年で研究も手がける総合大学に成長したとき、2人の学長と何人かの学部長が挫折した。この2つのポストが後家づくりの仕事でなくなったのは、大がかりな組織改革の後だった。
 通常、後家づくりは偶然から生まれる。たとえば、たまたま1人の人間のなかにはなかなか見られない2つの資質を併せもつ者が、うまくこなしてしまったために生まれる。当然のことと思われていた仕事が、属人的な偶然の産物だった。そもそも同一の個性の者を探すことは不可能である。

(『マネジメント-課題・責任・実践』、eラーニング教材『人を活かす人事の意思決定』)

ACTION POINT
#あなたの組織に後家づくりの仕事はないでしょうか
#組み立てなおすか#廃止してください

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