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お客さんを買収すればツケが回ってくる 7月25日 Four Lessons in Marketing マーケティングの心得

 今日のテキストは、『未来企業』32章 未来のマーケティングに関する4つの教訓 (1992年版)307〜313ページより。1992年にリリースされた内容ですが、30年後の現在でも通じる重要なマーケティングの心得です。

#7月25日  木曜日になりました。暑い日が続きますね。
また、台風の影響か、豪雨となる地域もあるようです。
皆様体調にお気をつけて。
今日も #ドラッカー365の金言 から学びを得ていきましょう。

今日のテーマ:
#Four_Lessons_in_Marketing (マーケティングにおける4つの教訓)
#マーケティングの心得

今日の金言:
#ヘンリー・フォード曰くT型車を安く売れたのは利益をあげたからだ

今日のACTION POINT:

#顧客の関心を金で釣ろうとせず
#製品がもつ機能の市場を考え
#ノンカスタマーを含むあらゆる顧客をマーケティングの対象とし
#人口構造の変化を利用してください

マーケティング4つの教訓とは、なんでしょう?

  1. お客さんを金で買収はできない〜フォードやヒュンダイの販促の悲惨な結果がそれを示している。

  2. どのように製品を定義するか〜キャノンのような優れた日本企業は80年代マーケットそのものを見て「この機器についてどのような市場があるか」ではなく「この機器が行なうことについて、どのような市場があるか」と問い、Fedex等の急送便事業の急成長を見て、FAX機器の市場を発見し、ゼロックスを追い抜いていった。

  3. 失敗から生まれた教訓〜百貨店の没落は、顧客であるはずでありながら、顧客になっていない人々を無視するという罪を犯したからである。それまでの顧客層とは別の新しい消費者層=共働き世代の買い物習慣を無視したため、新規客が増えず、既存客の自然減に合わせて没落していってしまったこと。

  4. 旧来からの伝統的教会が没落し、新しい「メガチャーチ」(信者数4000人以上の新興のキリスト教教会)の登場:新興の教会は、アメリカの人口動態の変化=高齢者人口の増大、教育水準の高い共働き世代を「潜在顧客」と捉え、1人1人の人間の精神的な渇望と、自由で身近なコミュニティの必要性に焦点を当てて、教会の運営に責任ある地位を得たいという若い世代の欲求を満たそうとした。

マーケティングのための「知識」はあまり役には立たない。
求められているのは、マーケティングのための適切な「行動」である。

 (販促策=)顧客を買収すること は、ブーメランのようにツケが回ってくるし、市場調査は、すでに市場に存在するものにしか有効でなく、(iPhoneのようなそれまで無かった新しい製品には無効)かつ、市場を定義するのは生産者ではなく顧客であること、顧客であるはずなのに顧客になっていない人々こそ注意すべき致命的に重要な層であること、変化を機会として活用すべきであって、その最たるものである人口動態の変化こそ最大の機会、しかも、リスク最小の機会であるということなどは、すでに明らかになっていることである。

人口減少社会と煽られていますが、その一方で、高齢者人口の増大、教育水準の高い共働き世代の増大という機会があることに気づいてほしいと思います。そこを活かして、社会を潤してまいりましょう。ごきげんよう!

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