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昇進のハシゴはなくなった。 縄ばしごすらない。必要なのは・・・  9月9日 Take Responsibility for Your Career キャリアの選択


#9月9日 土曜日のお昼です。

本日9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」とも呼ばれ、日本の五節句の1つです。 菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべたお酒を楽しんだりして長寿や無病息災を祈願する日と言います。

今日の仙台は、台風一過。今日・明日、仙台では4年ぶりにジャズフェスが開催されます。暑い1日になりそうですが、湿ってはいない爽やかな風が街を吹き抜けています。曇り空。演奏しやすい天気が続いて欲しいと思います。

今日の #ドラッカー365の金言 テーマは、
#Take_Responsibility_for_Your_Career (自分のキャリアの責任を持つ)
#キャリアの選択

そして、今日の見出しは強烈です。

昇進のハシゴはなくなった。 縄ばしごすらない。あるのはハシゴではなく蔦(ツタ)が生えているだけ。 必要なのは鉈(ナタ)である

(なた)は、林業や狩猟などの山林で働く人々の用途に適した刃物の類である。枝打ち、木を削る、雑草を切り払う、動物を解体するなどの目的で使われる。

ウィキより

自分の人生を切り開くための「鉈(ナタ)」が必要だとドラッカー。


今日のテキストは、1995年10月発刊の #Manageing_in_a_time_of_Great_Change (日本語タイトル #未来への決断 #大転換期のサバイバルマニュアル )より。

日本人は、アメリカ人よりもずっと組織化されている。しかし突如として、管理されることから、自分で責任を持つことへの移行を迫られている。

同書、8ページ

1995年本書が出る直前に起こった阪神淡路大震災。そして、2年後の97年、アジア通貨危機。さらに、大蔵省の誤った消費増税と緊縮財政政策の結果、不況は長引くばかり。98年10月に円高が進み、さらには、日本長期信用銀行、日本債権信用銀行の破綻と国有化へと金融不安の時代が続きます。

閉塞感が続く2000年代初頭、突然「自己責任」「年収300万時代」「アウトソーシング=派遣社員」を強調する論調となり、「小泉改革」と称する伝統的な社会の価値観破壊が始まり、人件費半減。

十分な報酬が得られないまま、明るい未来ビジョンすら提示できないんだから、若者がやる気を失うのは当然だよね。

まともに働いても人生貧乏から脱出できない、というところに、「起業・創業ブーム」が到来。「IT起業で成功しよう!」と自分も起業したのが99年末のこと。

99〜03年IT起業・創業ブームが起こり、同じくこのまま大企業にいてもダメだ感に酔った従業員が辞めていく

バブル処理に苦しむ大企業は退職金負担することなくリストラに成功

減った分は派遣社員、臨時職員で補充

さらに、人件費は下がり、利益が出やすい体質へ

大企業、大儲け。

働いても暮らしていけない労働層と配当金でより富裕となる株主層との格差が広がる

一部の富裕層と大多数の労働層の固定化が進む。

労働層から富裕層へ転身するには、まともに働いても無理。

2020年の新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、オンライン化やデジタル化が進む中、副業や新たな起業・創業ブームが再燃。

みたいな感じか。

では、これから私たちはどうしたら良いのか?

#ドラッカー を読んでいくと、ヒントが見つかる。

キャリアについて、 #ドラッカー は次のような言葉を残している。

これからの人材は、自分に責任を持ち、特定の組織に依存しない人たちだ。そして、自分のキャリアは自分で決める人たちだ。昇進のハシゴはなくなった。 縄ばしごすらない。あるのはハシゴではなく蔦(ツタ)が生えているだけ。 必要なのは専用の鉈(ナタ)である。
明日自分が何をしているか、自分にさえ、わからないような時代になる。個室か大部屋か、自宅か外で働いているのかさえわからない。これからは、自分自身を知ることに責任を持たなければならない。そうすることによって初めて、自分の進歩に応じて、あるいは、家族のことを考えなければならなくなっていくのに応じて、的確な仕事を見つけることができるようになる。

『未来への決断』(1995年版) 8ページ より

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