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自分に責任を持ち、特定の組織に依存しない生き方、自分のキャリアは自分で決めるが当たり前になる時代 9月9日 Take Responsibility for Your Career キャリアの選択

おはようございます。
このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー  #365の金言  を使って、ビジネスや人生を解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

本日、 #9月9日 のテーマは、
#Take_Responsibility_for_Your_Career  (自分のキャリアに責任を持つ)
#キャリアの選択

そして、今日の金言です。

#階段はなくなった#縄ばしごもない
#蔦が生えているだけである#必要なのは鉈である

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 今日のテキストは、1995年発刊 #未来への決断  に収録のHBR(ハーバード・ビジネス・レビュー)のインタビュー記事 #ポスト資本主義社会におけるエグゼクティブ  8ページより

 ドラッカーは、1993年の段階で、すでに、

「命令されず、命令もできないという状況、つまり命令権というもののない状況で、いかにマネジメントすべきかを学必要が出てくると思う。これが基本的な変化だ。」

同書、4ページより

という状況を予見している。これは凄いですね。そして、2022年の現在でも、実際は、まだ「命令されず、命令もできないという状況、つまり命令権というもののない状況で経営する組織」は、かなりの進歩派だろう。

 明治の政治家、後藤新平翁は、日清戦争で勝利し獲得した台湾において、それまでの軍人による統治が悉く失敗に終わっていた台湾の統治を「生物学の原則」によって成功させました。

 徹底した調査事業を行って現地の状況を知悉した上で経済改革とインフラ建設を強引に進めた。こういった手法を後藤は自ら「生物学の原則」に則ったものであると説明している(比喩で「ヒラメの目をタイの目にすることは出来ない」と語っている)。それは「社会の習慣や制度は、生物と同様で相応の理由と必要性から発生したものであり、無理に変更すれば当然大きな反発を招く。よって現地を知悉し、状況に合わせた施政をおこなっていくべきである」という思想。

ウィキペディアより

 この後藤新平の「生物学の原則」は、今のビジネスパーソンの気質や働き方、考え方をよく知った上で、組織づくりをする、というドラッカーの考え方に似たものを感じます。

 いまだに、ほとんどの企業や組織が、従業員のことや消費者のことを考えず、彼らに対して指示命令のスタイルで経営しています。しかし、これからは、上下関係のない環境下でのマネジメントが普通となるでしょうし、企業中心ではなく、顧客中心でのマネジメントでなければ淘汰されることとなるでしょう。

 なぜなら、それは、現在のビジネスパーソンは、ほとんどが高卒以上で、大卒も少なくなく、かつてよりも教育水準が高く組織論についても学んでおり、後藤の言う「生物学の原則」に基づいて経営していくだろうと予見できるからです。

 彼らは、人はやりたいことを自由にできる方が生産性が高く、クリエイティブな仕事を行なうことがわかっているのです。ですから、命令しない組織の方が指示命令型の組織よりも、生産性も効率性も高い、と思われるからです。

 経営者がエゴを振り回し、部下を仕事以外のことをさせることが増えれば増えるほど、生産性も効率性も下がってしまいますね。

 情熱を持って仕事をしたい、という人たちに、仕事しやすい環境を提供することで、仕事の成果がより高くなりやすいという当然の話なわけです。

 そうした顧客中心、市場が全てを判断する、という考え方となると、Amazonやフェイスブック、YouTubeがユーザーごとに表示する内容を変えて、より多くのクリックや滞留時間を増やして収益を広げているのが当たり前となるため、いちいち社長がHPをこうしろ、あーしろ、といって、これまでのようなトップダウン型では、ついていけなくなるでしょうし、社長の考えと市場(=顧客)の考えが常に一致するとは限らないですから、その方が経営にはリスクとなるでしょう。実に面白い時代が到来しています。今日もやっていきましょう。

 かつての会社人間に代わるのはどのような人たちか。それは、組織に依存せず、自己責任のもとに生きる人たちである。自らのキャリアを自ら決める人たちである。
 これからは、明日自分が何をしているかを想像できない時代になる。個室か、大部屋か、自宅か、それとも外で働いているのかさえわからない。したがって、自らを知ることに責任をもたなければならない。そうすることによって、はじめて自らの進歩に応じ、あるいは家族のことを考えなければならなくなっていくのに応じ、的確な仕事を見つけることができる。
 職業選択の用意ができている者は驚くほど少ない。強みは何か、弱みは何かと聞くと、怪訝な顔をする。仕事についての知識で答えようとするが、それは間違いである。履歴書でも、依然として、経験してきた地位を階段のように列挙する。
 キャリアの考え方を変えなければならない。新しい仕事を次から次へと引き受けていくというように考えなければならない。

『未来への決断』 より

ACTION POINT

#自らの責任において
#自らのキャリアを決めてください
#強みと弱みを列挙してください
#あなたは次にどのような仕事をしたいでしょうか

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