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企業の行動規範と賞罰とがリンクしている企業がある 9月27日 The Ultimate Control of Organizations 組織の価値観と人事

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。


#9月27日
#The_Ultimate_Control_of_Organizations
#組織の価値観と人事

今日のテキストも #マネジメント  39章 #管理手段と管理と経営  組織の究極的な管理(手段) 1974年版では下巻 213~214ページより

企業の価値観、行動規範に基づいて→社内規則が定められ、→社内の報償・賞罰制度となっている。人事は、この制度に基づいて運用されるし、全従業員は、この制度のもと、コントロールされる。

・・・はずなんですが、あなたが所属する組織は、そのような運営がされていますか?

どちらかいえば、社内ルールよりも、部課長の恣意的な運営だったり、血縁関係が優先されたりしている組織の方が多いのではないでしょうか?

例えば、多くの企業では、営業案件を獲得する際に、売上を重視するか、利益を重視するか、で、ケースバイケースだ、として、判断基準を明らかにしません。

その結果、利益を犠牲してでも受注すべきなのか、それとも、長期的に企業としての利益を守るため、失注覚悟でもいいのか、といった案件に対して、行動規範がぶれやすく、何が評価なのか、どう行動すれば評価されるかが不明なため、一歩も進めない、行動できない、みたいなことが起こりやすくなっています。

 私は仕事柄、長年「優秀」と言われる、いくつかの企業を社内規則や組織運営を見学させてもらいましたが、とある企業は、創業者が定めた企業理念、使命から社内規則、そして、賞罰までが一貫性をもって運営されていました。

 ですから、失注も少なく、社員にとっては企業理念と自分の行動とが一致するかどうかをチェックするだけで良いため、理念に沿った行動を取ることができると好評でした。

 賞罰基準が明確なため、役員からバイトまで、どのように行動すれば良いのか判断しやすいから、他社よりレスポンスが早く、スピーディにビジネスを進められるため、ライバルよりも、一歩先に進む点が、顧客に評価されているというのです。今日もやっていきましょう。

こちらのマガジンもよろしくです。↓

#いかに賞され罰せられるかによって人は左右される


 人間組織においては、データによる管理には基本的かつ根元的な制約がある。組織とは、それぞれが独自の理念、目的、欲求、ニーズをもつ人の集合である。いかなる組織であれ、メンバーの欲求とニーズは満たさなければならない。この欲求とニーズを満たすものが賞罰であり、各種の奨励策、抑止策である。
 給与のように定量的な要因もある。しかし、個の欲求に応えるためのシステムそのものは定量的ではない。定量化は不可能である。
 だが、そこにこそ組織の本当のマネジメントがある。人はいかに賞され罰せられるかによって左右される。彼らにとって、賞罰こそ組織の目的、価値観、位置づけ、役割を教えるものである。人事に表れるこの組織としての価値観に合わないものは、すべて無効である。それどころか摩擦のもととなり、組織としての機能不全をもたらす。
 組織のマネジメントは、事実上の管理手段である人事抜きには考えられない。いかにコンピュータによる道具立てを講じようとも、定性的な管理手段としての賞罰、価値、タブーに比すれば第二の地位に甘んじなければならない。

(『マネジメント-課題・責任・実践』)

ACTION POINT

#昇格人事の手続きを含め
#組織の賞罰のシステムを書き出してください
#成果が昇進と昇給に結びつくようにしてください

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