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「変化は常に組織の外からやってくる」と知っているかい? 3月28日 Information for Strategy 戦略の基盤としての情報

  本日のテキストは、『 #明日を支配するもの 』(1999年発刊)第4章情報が仕事を変える>2、組織が必要とする情報>成果が生まれるところ(143〜144ページ)より。


今朝も #ドラッカー #365の金言  よりスタートしましょう。

本日 #3月28日  木曜日のテーマは
#Information_for_Strategy  (戦略のための情報)
#戦略の基盤としての情報

 変化は組織の外で起こる。小売業は自社の店舗で買い物をする人たちについては多くを知ることができる。しかし、いかに繁盛したとしても、その顧客は膨大な市場の一部にすぎない。圧倒的多数がノンカスタマーである。そして、基本的な変化が始まり、それが重大な変化に発展していくのは、彼らノンカスタマーの世界においてである。

 同時に、この50年間において、産業そのものを変えてしまったような重要な技術のうち、少なくとも半分は、それぞれの産業の外からやってきた。
(中略)
 ところが、企業の多くは、簡単に手に入る情報についてさえ、十分な注意を払っていない。

(『明日を支配するもの』144ページ)


例えば、商圏シェア18%の顧客数を有するスーパーがある。
だが、残り82%はノンカスタマーである。

1、変化はまずノンカスタマーの世界で起こって、
2、その変化がじわじわとカスタマーへと伝播して、
3、自社の現場で顧客対応している最前線の社員が気付き、
4、その変化が報告されて、ようやくマネジメント層が変化に気づき、
5、マネジメント層からトップマネジメントに報告があって、経営層は、そこで初めて気づく

組織は、このステップで変化に気づき、そこで初めてアクションをとる、という「遅さ」である。かつてのゆっくりした時代と異なり、今は、その「遅さ」が致命傷につながることがある。

 例えば、現在川口市などで大きな問題となっている「移民」。経団連や行政は、移民の彼らを調べることもせず、彼らが日本人と同じ社会に放り込めば、誰もが日本人と同じ世界観・性質・宗教観をもつに違いない、という前提に立って移民促進している。

 だが、それは欧米を見ればわかるように、移民促進策は犯罪の増加隣社会コストの増大を招いている。欧州、とりわけ、イギリス、フランス、スエーデンなどは、移民が社会的コストの増大を招いていることを認めています。

 同じく、かつて欧米が90年代中露に行った民主化政策があります。中露人も貧困から脱すれば、日本のように、日本人のように、彼らも民主化するだろう、という前提で民主化教育を進めたわけです。ところが、中国は、中華思想を変えず、軍拡と対米強硬に、ロシアは、2022年2月、ウクライナ侵攻と、民主化政策の過ちが明らかとなって、米中貿易戦争、ウクライナ軍+欧米G7vsロシア・中・イランへと拡大し続きそうな雰囲気さえ感じられます。

前提が誤っていたら、
結論が間違うのは当然です。
ドラッカーは記しています。

 したがって、そのような前提に疑問を投げかける情報を手に入れるシステムが必要である。期待する情報を提供するだけでなく、正しい疑問を提起する情報システムが必要である。
 だが、そのためには、そもそも自らが必要とする情報が何であるかを知らなければならない。しかも、それらの情報を日常的に手に入れなければなrなあい。そして、それらの情報を意思決定に反映させていかなければならない。

同書、145ページ

#プロフィット・センターとは不渡りではない小切手を切ってくれる顧客だけである #市場#顧客#ノンカスタマー#技術など#事業環境についての情報収集システムを構築してください

日本政府にも、そして、河野デジタル大臣にこそ、正しい情報システムが必要に感じます。そして、正しい情報を入手したら、すぐに改める。その勇気が意思決定者には必要ですね。

今日もお読みくださり、ありがとうございます。

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