トラウマに触れてしまうことについて
トラウマに触れてしまうことについて
対話をしていると、どうしても話し手自身も言葉にできていなかったトラウマに触れてしまうことがある。
このことについて白木孝二氏にうかがったことがあります。
白木氏は、対話の場面においてどうしても出てしまうことであるとして、その時に注意深くした方がいい。
・逃げるモードに入らないこと。
・出でしまったことに対して責任をとる。
・そのことを話してもらい、その時の気持ちを話してもらう。勇気をもって話してくれたことを受け止める。
・そして、次のセッションを早めにとること。
病院ではスタッフの対応、頓服、鎮静、隔離などの対応はできる。また臨床心理士であればEMDR、脱感作と呼ばれるリラクセーション(主に筋弛緩などを用いる)をほどこすこともある。
場合によっては24時間以内にフラッシュバックが起こる怖れもある。だから、中途半端はかえってよくない。帰ってからどっと出る。身体反応が学習されるし予想される。
それゆえに、受け止めること。話したことが重要とし、こちらとしては逃げませんという姿勢をとること。
そして、それをチャンスとしてとらえる。セラピストも本人も一人で背負い込まないこと。
どうトラウマと付き合っていくか。注意深くトラウマを使って起こっていくこと。不安を共有していく。安心できるサポートを用意していく。
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