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ほぼ無人のグリーン車に乗った話

ここで書くのもどうかと思う。けど、あえて書く。

先週、東京へ小旅行をした。愛知から楽な感覚で行こうと思うと新幹線が必須になる。その際、久々の旅行だし、帰り道くらいは自分を労うつもりで、と片道だけグリーン車を予約した。

旅行の内容についてはここで簡潔に書くと、久々のオタクなイベントに参加し、買い物なりなんなりを楽しむことができた。

前に書いた日常の中のなんとかを久々に味わうことにしたわけだ。

で、今日の本題。旅行を済ませ、いよいよさらば東京…… などといい気になってグリーン車へ乗り込み、自分の席を目指す。しばらくして動き出したが、周りを見渡すと乗客は自分のほか、だいぶ離れたところにお勤めであろう人がいるだけだった。

これが自粛の結果か、などと思いつつ、東京ドーム近くの書店で買った本を読みふける。ここでまた別のことに気づく。

めちゃくちゃ本を読み進められる。お世辞にも読むのは遅く、苦手だと自負してるが、この日は恐ろしく読み進めた。

グリーン車だからでしょ?などと考える人もいるだろう。けれど、いつにもまして静かだった。心地よさを通り越して少し不気味に感じたほどだ。

そう思いつつも、再び視線を本に戻し、掛川まで下った当たりに再び周りを見回した。
降りる人もいなければ、乗りこむ人もいない。

騒がなければ身分を保証されるような感覚もあった。ちなみにこの時間、スマホもろくに触っていなかった。

そして、余計な話ではあるが、自分には自分のことを冷静に省みる時間を作ってなかったのだと気づいた。

これだけ書いたが、言えることは一つ。

ほぼ人のいないグリーン車で過ごした時間はある意味で貴重な瞬間だったなと…

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