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【産学連携プロジェクト2021アフタートーク】「スタディサプリ進路 入試出願特集」制作秘話

デジタルハリウッド大学(以下:DHU)では、「特別講義」「企業ゼミ」「インターンシップ」など、さまざまな産学連携プロジェクトを実施しています。今回取り上げるのは、株式会社リクルート社による「スタディサプリ進路 入試出願特集号」(2021年8月発刊)の高校生向け広告制作です。

制作を担当したのは、DHUのオープンキャンパスを盛り上げる在学生チーム「キャンパスPRプロジェクト」(以下:キャンパスPR)の5名です。本noteでは、2021年春~夏にかけて制作を行なったキャンパスPR生とリクルート社のファシリテーターによる座談会の様子をお伝えします。

▼プロジェクトの概要についてはこちらからご覧ください。https://www.dhw.ac.jp/news/#!/news/recruit_dhu_pjt2021/

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上段左から:小竹至保さん、君島由紀さん、須藤藍さん(株式会社リクルート)
中段左から:池田 遥花さん(1年)/三枝 ゆなさん(2年)/山本 聖也さん(4年)
下段左から:齋藤 款さん(1年)/山城 俊介さん(1年)

「何も知らない」ところからスタートしたプロジェクト

——今回の広告制作は、キャンパスPRの活動が始まった当初から動き出していたとうかがっています。キャンパスPRのメンバーは、すでに何かしらで交流はあったのでしょうか?

山本:いえ、この制作プロジェクトが始まった2021年5月頭の段階では、ほとんど”はじめまして”の状態でした。

山城:そうでしたね(笑)。メンバー同士の関係値がまだない状態から始まったので、どういう人かわからない中でやっていくのは正直めちゃくちゃ不安でした。DM制作そのものも初めてで、しかもおそらく自分が得意としていない分野だったので、うまくできなかったら迷惑をかけるのではないか、という不安もあって。

——これまで関係性のなかった人と一緒にプロジェクトを進めていくのは、新鮮さや面白さもありつつ、不安も大きかったでしょうね。どのように乗り越えていきましたか?

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▲三枝ゆなさん(2年、グラフィック専攻)

三枝:第1回のミーティングでは、「DHUの魅力」についてアイディア出しをしました。依然としてメンバーのことはよくわからない状態でしたが、みんなで真剣に考えて意見していくうちに、その人が普段どういう風に物事を見ているのかとか、どんなキャラクターを持っているのかが見えてきて、その先の動きにつながるとても大切な時間になりました。ひとつの”コト”に熱量をもって向き合えたから、刺激し合って自然と信頼感も生まれていったんじゃないかな、と。

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▲山本聖也さん(4年、アートディレクションゼミ所属)

山本:たしかにプロジェクトが進んでいくにつれてみんなが打ち解けてきて、話し合いもいい方向に進むようになったよね。いい意見がどんどん出るようになった分、ディレクションを担当していた僕としては、どう拾ってどう活かすかにも頭を悩ませたんだけど……(笑)。

山城:大変なこともあったけれど、振り返ってみるとそれも含めて楽しかった。それは、チームのみんなで助け合いながら頑張れたから、プロジェクトを経て人間関係を作ることができたおかげだと思っています。

一人ひとりの凸凹が、チームの強みになる

——印象に残っているエピソードはありますか?

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▲山城俊介さん(1年)

山城:初めのころに、全員でラフ案を出しあってコンペをする機会があったのですが、僕はあまり絵が得意ではなくて。みんなの案と比べて全然イケていなかったので、「どうしよう、このチームではやっていけないかもしれない」と思ってしまったんですよね。

でもその後は心を切り替えて、グラフィックではなくてキャッチコピーを考えるチームに入りました。アイディア出しならできる!と思って、チームに貢献できました。苦手なことがあっても凸凹をチームで補うことで前に進めるんだな、という経験になりました。

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▲コンペを経て、4年山本さんの案をベースに制作することに

池田:グループで取り組んだからこその良さはわたしも痛感しました。

わたしはこれまでの個人の制作の中で、「お客さんに求められているものほど良い」という価値観を持っていました。今回もはじめのうちは、「お客さんがこう考えているから、アウトプットもそこに寄せる」という作業をしてしまいがちで……。


ですがチームで取り組んでいると、他のメンバーが「本当にそうかな?」「最初のワークに立ち戻ってみようよ」と気づかせてくれて。伝えたいこと・伝えなければならないことという軸がまずあって、そのうえで「何を求められているか」を考えるということができるようになりました。チームで取り組んだからこそ、盲目的にならずに、客観的な目線も持って進められたと感じます。

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▲池田遥花さん(1年)

——他のメンバーと意見交換をすることによって、俯瞰してモノを見ることができるようになった、ということですか?

池田:俯瞰的にもなりましたし、客観的に自分の意見、チームの意見を見つめられるようになりました。等身大を見られるようになったから、理想と現実の差分を見つけて、それを埋めるための改善ができるようになったとも思います。

齋藤:「理想と現実」のところは、僕もプロジェクトを通してすごく意識したなあ。

——理想と現実?

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▲齋藤款さん(1年)

齋藤:そもそも今回は、今までは自分の中で思い描いているだけだった理想を"お仕事"という形で実現できる貴重な機会でした。だから、「(入学前に思い描いていた大学生活が)ここから始まるんだな」という嬉しさがあったんです。同時に、理想だけではなくて、いろんな現実のこと、周りのことも考えなければいけない場面もあって。

たとえば、自分の価値観だけではカスタマーやクライアントが本当に求めているものはわからない。自分がどれだけ良いと思っても、相手が「欲しい」と思ってくれなかったら意味がない。そういう意味での”現実”ときちんと向き合える機会になりました。

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▲完成した広告。よりよい作品を作るため、作業が深夜に及ぶことも

「DHUの学生として」ではなく「広告代理店のメンバー」として向き合った

——ファシリテーターとして参加したリクルートの須藤さんから見て、今回のプロジェクトはいかがでしたか?

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須藤さん:今回、キャンパスPRのみなさんには「DHUの学生」ではなく「広告代理店のメンバー」であることを意識して、プロジェクトを進めてもらいました。そうすると、普段は「どうする~?」となんとなく終わってしまうことでも、「クライアントのためにどうするべきなのか」という視点で考えられるようになるからです。

「メリット化して考える」ということも大切にしながら制作を進めてもらいました。先ほど話にも出てきたように、初回ワークの時に「DHUの魅力」を2時間かけて全員で出しあったのですが、それが「カスタマーにとってどんな魅力なのか」まで昇華できなければ、広告クリエイティブには落とし込めません。

今日の座談会を聞いていて、みんなどちらの点もきちんと意識して進めていたのだなと感じられ、わたしとしても嬉しい気持ちでいっぱいです。とても優秀な学生さんたち、優秀なチームだったと感じています。

みなさんはもうただの学生ではなく、クリエイター。いつか一緒に面白いことができる日を、今から楽しみにしています!

いかがでしたか?

「DHUの産学連携プロジェクトについてもっと知りたい!」と思った方は、DHU公式Webサイトの進路・就職のページや、産学官連携センターの各種SNSをご覧ください。

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