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2024年3月19日、日本株式市況

――――――――――――――――――― 3月19日 (火) ――
◆国内経済
 ★日銀金融政策決定会合、終了後に政策金利を発表
24/03/19 12:35 日本 日本銀行 政策金利 3月19日 ★★ 0.00 % -0.10 %
24/03/19 12:35 日本 日銀金融政策決定会合[結果公表] 3月19日 ★★★

 ・1月設備稼働率 (13:30)
24/03/19 13:30 日本 稼働率指数 (前月比) 1月 ★★ -7.9 % -0.1 %(+0.2 %)

 ・1月鉱工業生産[確報値] (13:30)
24/03/19 13:30 日本 鉱工業生産 <確報> (前月比) 1月 ★★★ -6.7 % -7.5 %
24/03/19 13:30 日本 鉱工業生産 <確報> (前年比) 1月 ★★ -1.5 % -1.5 %

 ・植田和男日銀総裁が記者会見 (15:30)
BoJ's Governor Ueda: Price target is now in sight.
BoJ's Governor Ueda: We expect further rises in price trend to lead to rate hikes.
BoJ's Governor Ueda: The outcome of spring wage negotiations was a big factor.

 ・2月訪日外客数 (16:15)

◆国際経済etc
 ★FOMC (米連邦公開市場委員会) 1日目
 ・ドイツ3月ZEW景況感指数 (19:00)
 ・ユーロ圏3月ZEW景況感指数 (19:00)
 ★米国2月住宅着工件数 (21:30)
 ・米国2月住宅建築許可件数 (21:30)
 ・米国1月対米証券投資 (20日5:00)
 ・オーストラリア中銀が政策金利を発表
 ・米国20年国債入札
【海外決算】
[中]シャオミ
◆新規上場、市場変更 など
 〇セリオ <6567> [東証G]:上場廃止
 〇不二硝 <5212> [東証S]:上場廃止



日銀は19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めた。マイナス0.1%としていた政策金利を0〜0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げた。長期金利を低く抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れ終了も決めた。


19日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比263円16銭(0.66%)高の4万0003円60銭だった。約2週間ぶりに節目の4万円台を回復した。日銀が19日まで開いた金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除や上場投資信託(ETF)の買い入れ終了などを決めた。ただ、政策修正は織り込みが進んでいたうえ、金融緩和的な状況は当面続くとの見方が広がり、株買いが優勢になった。

日銀は決定会合の声明文で「当面、緩和的な金融環境が継続する」との見通しを示した。円相場は一時1ドル=150円台まで下落し、トヨタなど輸出関連株のほか、三井不や住友不、菱地所といった不動産株への買いを誘った。株価指数先物の売り方の買い戻しを巻き込んで、日経平均は大引けにかけて急速に強含んだ。

前日の日経平均は日銀会合の思惑を背景とした投機的な買いで1000円超の上昇となっていたとあって、利益確定売りに押されて下げる場面もあった。米エヌビディアは18日、生成AI(人工知能)向けの新たな半導体を発表した。同日の米株式市場の通常取引でエヌビディア株は反発したが、時間外取引では下げており、東京市場ではアドテストなど半導体関連株の一角に売りが波及した。

東証プライムの売買代金は概算で5兆2007億円、売買高は19億3254万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1250。値下がりは366、横ばいは40だった。


<8624> いちよし 841 -11
反落。後場に入って急速に伸び悩む展開となっている。前引け後に24年3月期末の配当金決定を発表。期末配当金は17円で、中間期末配当金と合わせて年間配当金は34円となる。23年3月期と同水準になっている。現株価で配当利回りは4%程度の水準となるが、他の中堅証券各社の状況からは増配への期待もあったとみられ、足元で株価も上昇基調だったため、ネガティブな反応が先行する形にようだ。

<8306> 三菱UFJ 1527.5 -6
後場はマイナスに転じる。三井住友FG、みずほFGともに売り優勢の展開となった。日銀は本日まで開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決定した。マイナス0.1%としていた政策金利を0-0.1%に引き上げ。また、YCCの撤廃やETFなどリスク資産の買い入れ終了も決めた。銀行株にとってはプラス材料となるものの、足元では3月政策修正が織り込まれつつあったため、目先の出尽くし感が優勢に。

<7182> ゆうちょ銀行 1675 +26
続伸。日銀金融政策決定会合の結果待ちながら、買い先行の展開に。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も1100円から1800円に引き上げた。円金利上昇、米ドル短期金利低下を受け、24年度から国内業務・国際業務の両者において、資金利益を稼ぐ環境が飛躍的に改善すると見込んでいる。また、5月の本決算発表時には中計財務目標の大幅な増額修正が想定されるとし、注目材料になっていくと。

<3193> 鳥貴族HD 4655 +220
大幅反発。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続で、目標株価を4100円から5200円に引き上げた。来店客数の順調な回復などで、会社側では業績予想を上方修正したが、会社計画の営業益30.1億円に対して、岩井コスモ証券では32億円までの上振れを予想。25年7月期も2ケタ増益を予想している。未進出エリアへの出店開始、海外への進出計画などで、2030年1000店舗体制を目指していることなどにも注目。

<1861> 熊谷組 4265 +220
大幅反発。14年9月高値の4200円を更新、06年5月以来の高値水準にまで上昇した。前日に提出された変更報告書によると、オアシスマネジメントの保有比率が、これまでの7.07%から10.21%にまで上昇していることが明らかになっている。保有目的はポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスでは昨年同社に対し、20%の自社株買い、1株当たり188円配当などの株主提案を行っている。

<3415> 東京ベース 344 +1
続伸。前日に24年1月期決算を発表、営業益は8.8億円で前期比4.1倍となり、ほぼ従来計画線上での着地に。また、25年1月期は16億円で同81.6%増と大幅増益が続く見込み。国内では利益構造の効率化を見込むほか、中国では営業力強化による売上増などを見込んでいるようだ。加えて、立会外取引において、発行済み株式数の6.52%に当たる300万株の自社株買いを実施すると発表、主要株主が売却意向と。

<3038> 神戸物産 3689 -225
大幅続落。前日に2月の単体月次速報を発表。営業利益は23億円で前年同月比16.0%増となったが、24年10月期に入って以降では、増益率は最も低い水準にとどまった。経常利益は同19.2%減、評価損の戻入益縮小が背景となるようだ。粗利益率は9.9%で、1月の10.1%からやや低下。全般的にサプライズは限定的とみられるが、足元での円安反転の動きもあって、見切り売り優勢の展開につながっているようだ。





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