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2024年3月18日、日本株式市況

――――――――――――――――――― 3月18日 (月) ――
◆国内経済
 ★日銀金融政策決定会合 (1日目)
 ★1月機械受注 (8:50)
24/03/18 08:50 日本 機械受注 (前月比) 1月
★★★ -0.8 % -1.7 % +2.7 %(+1.9 %)
24/03/18 08:50 日本 機械受注 (前年比) 1月 ★★ -10.5 % -10.9 % -0.7 %

◆国際経済etc
 ・メキシコ市場休場
 ★中国1-2月固定資産投資 (11:00)
24/03/18 11:00 中国 固定資産投資[都市部/年初来] (前年比) 2月
★ +3.2 % +4.2 % +3.0 %

 ★中国2月小売売上高 (11:00)
24/03/18 11:00 中国 小売売上高[年初来] (前年比) 2月
★ +5.6 % +5.5 % +7.2 %

 ★中国2月鉱工業生産指数 (11:00)
24/03/18 11:00 中国 鉱工業生産[年初来] (前年比) 2月
★ +5.2 % +7.0 % +4.6 %

 ・中国1-2月不動産開発投資 (11:00)
 ・ユーロ圏2月消費者物価指数[確報値] (19:00)
 ・ユーロ圏1月貿易収支 (19:00)
 ・米国3月NAHB住宅市場指数 (23:00)
 ★エヌビディア<NVDA>がAIカンファレンス「GTC」開催(サンノゼ、~21日)
 ・エネルギー国際会議「CERAWeek」 (ヒューストン、~22日)
◆新規上場、市場変更 など
 〇美濃窯業 <5356> [名証M]:東証S上場
 〇シダックス <4837> [東証S]:上場廃止




18日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発し、終値は前週末比1032円80銭(2.67%)高の3万9740円44銭だった。6日以来の高値で、上げ幅は2月13日(1066円)以来の大きさとなる。日銀の金融政策を巡る先行き不透明感が後退したとの受け止めから株価指数先物への買いが優勢となった。相場上昇による損失覚悟の買い戻しを巻き込み、日経平均は午後の取引終了にかけて一段高となった。

16日付の日本経済新聞朝刊は「日銀は18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除する見通しになった」などと報じた。日銀の政策修正をにらみ、このところ株式相場は軟調に推移していた。市場では先週末の報道をきっかけに悪材料を一定程度織り込んだとの思惑が強まり、見直し買いが優勢となった。当面は緩和的な金融環境が維持されるとの見方が支援材料になった。

外国為替市場で1ドル=149円台まで円安・ドル高が進んだことも輸出関連や海外事業比率の高い銘柄に追い風になった。市場では「国内外の機関投資家から商社や自動車、半導体など幅広く主力銘柄に買い注文が入った」(国内証券のトレーダー)との声が聞かれた。

東証プライムの売買代金は概算で4兆6092億円、売買高は18億4863万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1267と全体の8割弱を占めた。値下がりは339、横ばいは50だった。


18日の国内債券市場で長期金利は低下(債券価格は上昇)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前週末比0.030%低い0.755%をつけた。日銀が19日まで開く金融政策決定会合で政策正常化に動くとみられる。すでに債券相場は一定程度、織り込み済みとみられ、日銀の結果発表前に買い戻しが優勢となった。


<8613> 丸三証 1114 +114
急伸。未定としていた期末配当金を35円(特別配当15円)にすると発表している。年間配当金は60円(特別配当30円)となり、前期比では48円の増配となる。同社では、連結配当性向50%以上の配当を行う方針であるほか、28年3月期までは特別配当を継続実施することも先に発表している。先週末終値をベースにすると、24年3月期配当金での配当利回りは6%の水準となり、利回り妙味は高い状況と意識される。

<9743> 丹青社 877 -83
大幅反落。先週末に24年1月期決算を発表、営業利益は38.8億円で前期比6.3倍となったが、3月8日に上方修正を発表済み。一方、25年1月期は40億円で同3.0%増の見通しとしており、上方修正発表後に株価が急伸したこともあって、増益率鈍化をマイナス視する動きになった。また、新中計も発表したが、27年1月期営業利益は45億円の予想であり、会社側では目先の収益成長は鈍化傾向が続くと想定している。

<9603> H.I.S. 2018 +243
急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は34.5億円で計画を15億円程度上振れているもよう。前年同期は34億円の赤字であった。旅行事業、ホテル事業、九州産業交通などが上振れ要因となったもよう。つれて、上半期営業利益は従来予想の18億円から33億円に、通期では90億円から100億円、前期比7.2倍にまで上方修正。旅行事業では海外現地法人が牽引のようだ。

<9279> ギフトHD 3190 +130
大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は9.1億円で前年同期比70.3%増と大幅増益になり、通期計画27億円、前期比14.8%増に対する進捗率は33.6%に達している。想定以上の好スタートとしてポジティブに受け止められる格好に。国内の直営店、プロデュース店ともに店舗数を増加させることで、順調な売上拡大を図ることができているようだ。

<4369> トリケミカル 5000 +270
大幅反発。先週末に24年1月期の決算を発表、営業利益は19.5億円で前期比44.4%減となり、従来計画の17億円はやや上振れる着地になっている。一方、25年1月期は33.8億円で同73.5%増と大幅増益に転じる予想となっている。半導体需要回復に伴う、半導体製造用化学化合物の需要増加を想定しているようだ。また、中期計画も策定、27年1月期数値目標としては営業利益61億円などを掲げている。

<4813> ACCESS 1627 +300
ストップ高。先週末に24年1月期の決算を発表、営業損益は1億円の赤字となったが、12月26日の下方修正数値3.5億円の赤字は上振れ。ロイヤリティ収入が想定を上振れる形になったもよう。また、25年1月期は5億円の黒字に転じる見通しとしている。全セグメントにおいて売上成長、利益拡大を見込んでおり、IoT事業。Webプラットフォーム事業はセグメント黒字化を想定している。






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