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大山阿夫利 2022初日の出ライドログ

2022年1月、大山阿夫利での初日の出を見に自転車で出かけてきたので、持ちものや旅程のログを残しておきます。

ぼんやりと計画を立て始めたのは12月20日ごろ。天気予報は晴天であるものの、寒波が来ることがあらかじめ予想されていました。
過去には真冬の早朝3時に家を出て気温0度の中、鎌倉まで約40kmのクロスバイクライドを行ったことがあるのですが、手足・顔の冷えが凄まじかったことを記憶しています。
ましてや今回は氷点下。さらに初日の出を頂上で迎えるために、日の出前の暗い山中での行動を踏まえて旅程と装備を検討しました。

旅程

目標は大山頂上で初日の出を迎えること。そして、それを愛用のSONY α7Cで撮影すること。
自宅から大山へは約45km・獲得標高 約580mのコースです。

https://www.ooyama-cable.co.jp/map/

大山山頂へ向かうのに、一番簡単なコースは大山ケーブルカーに乗り、麓から大山阿夫利神社の下社へ移動、下社脇の登山道から90分ほど山道を登るルートです。
公共交通機関を利用する場合には、小田急線伊勢原駅から30分ほどバスに乗り、バス停「大山ケーブル」で下車、こま参道を15分ほど歩いてケーブルカー乗り場に向かうことになります。
自転車の場合は、バス停「大山ケーブル」に隣接する市営大山第二駐車場に駐輪して、こま参道を進むのが一般的なようです。

2022年の初日の出の時刻は午前6時51分。元日のケーブルカーは午前5時から20分間隔で運行しており、下社まではわずか6分。始発か午前5時20分の便に乗れれば、その後の登山の時間を考えても山頂での日の出には間に合います。
他方、元日の伊勢原駅からバス停「大山ケーブル」へのバスは5時25分が始発。伊勢原市外から訪れる場合、公共交通機関頼みでは初日の出には間に合いません。自家用車で大山にいくつかある駐車場まで向かい、下社または山頂を目指すのが良いようです。案の定、例年混雑するようで、2022年は大山小学校に臨時の駐車場が設けられ、小学校と大山ケーブルバス停をつなぐシャトルバスが運行されていました。

ロードバイク初心者の自分はというと、未明から45kmを走った上に、終盤で伊勢原市街から大山までのヒルクライム370mをこなし、さらにその後に暗闇の中で登山まで行うのは、さすがに不安が生まれたため、伊勢原駅周辺で一泊することとしました。
クリスマス直前に調べた際は一泊5,000円〜7,000円程度でホテルがあったため、少し油断していたのですが、あらためて12月最終週になって検索したところ、どこも値上がりしていました…。早く予約したほうが選択肢も多く、お得だったようです。

最終的に計画した予定はこちら。ケーブルカーが1本遅れても、登山をがんばれば日の出には間に合うと想定してます。

12/31 PM : 自宅〜伊勢原駅(ロードバイク45km・D+580m)〜伊勢原第一ホテル泊
1/1 AM4:00〜4:40 : 伊勢原第一ホテル〜市営大山第二駐車場(ロードバイク 7.7km・D+278m )
1/1 AM5:00〜5:06 : 大山ケーブルカー駅〜大山阿夫利下社(ケーブルカー)
1/1 AM5:06〜6:30 : 大山阿夫利下社〜本社・大山山頂(登山)

移動時間とは別に考慮が必要となったのは、ホテルへのロードバイク持ち込みについて。
ホテル内に自転車を持ち込めるか事前に電話で聞いたところ、部屋への持ち込みは不可で、駐車場スペースに停めることを提案されました。ロードバイクを一晩、目の届かないところに駐輪するのは盗難・破損の心配もあり交渉したところ、輪行袋に入れることで持ち込みOKになりました。
慣れているとはいえ、泊まるためだけに輪行袋に入れて再び組み立てる作業をするとなると、40分〜50分かかる上に荷物も増えるので、宿泊は失敗したかなとも思ったのですが、輪行作業にロビーを使わせてもらえたおかげで思った以上に楽でした。

装備・持ちもの

ロードバイクでの移動がメインなので、荷物はリュック1つに納めることを目指します。
その上で、氷点下見込みになる早朝ライドと登山・山頂での待機、日が昇ってから5℃くらいになる往路・復路の45kmライドにも対応することを想定しました。

2022年1月1日(土)は-3℃〜7℃の予報

日中ライド用ウェア:0℃〜5℃想定

インナーウェア・・・モンベル ジオラインM.W. サイクルアンダーシャツ
ミドルウェア・・・モンベル 冬用サイクルジャージ
アウター・・・モンベル レインウェア(バーサライトサイクルジャケット
ボトム1・・・パールイズミ 冬用サイクルタイツ
ボトム2・・・7分丈カーゴパンツ
シューズ・・・ハイキング用ウィンターブーツ
その他・・・ネックウォーマー、耳当て付きワッチキャップ、冬用サイクルグローブ

モンベル尽くしですが、ジオラインのアンダーシャツとレインウェアは今回、本当に活躍してくれました。ジオラインの汗冷えを防ぐ効果は、ライド後の登山で遺憾無く発揮されましたし、レインウェアの携行性の良さや防風性もありがたかったです。
ワッチキャップも今回初めて使ったのですが、なんでもっと早く買わなかったのかと思えるほどでした。寒さで耳が痺れることもなく、長距離ライドができるのは感動です。
足元については、そもそもビンディングシューズを持っていないこともあり、登山に備えてハイキングシューズを履いていったのですが、暖かくて快適でした。

夜間ライド&登山、山頂待機用:-5℃〜0℃想定

予報では-3℃の見込み。山頂で風も出てくると、もう少し体感温度は下がる想定です。それでも荷物は最小限にしたいため、日中のウェアに加えてユニクロのウルトラライトダウンと、ウインドブレーカーを持参。
ダウンの上にレインウェアを着て防風をする想定です。

インナーウェア・・・モンベル ジオラインM.W. サイクルアンダーシャツ
ミドルウェア・・・モンベル 冬用サイクルジャージ
ミドルウェア2・・・ユニクロ ウルトラライトダウンジャケット
アウター・・・モンベル レインウェア(バーサライトサイクルジャケット
ボトム1・・・パールイズミ 冬用サイクルタイツ
ボトム2・・・7分丈カーゴパンツ
ボトム3・・・ウインドブレーカー
シューズ・・・ハイキング用ウィンターブーツ
その他・・・ネックウォーマー、耳当て付きワッチキャップ、冬用サイクルグローブ

リュックの中身

リュックの中身
  • カメラ SONY α7C

    • 標準レンズ

    • 単焦点レンズ85mm

  • ユニクロ ウルトラライトダウン

  • ウインドブレーカーパンツ

  • ホッカイロ

  • 応急手当セット

    • エマージェンシーブランケット

    • テーピング

    • 消毒液

    • 絆創膏など

  • iPad mini

  • 充電ケーブル類

  • モバイルバッテリー

  • ヘッドライト&予備電池

  • プレートコンパス

  • 懐中電灯

  • サコッシュ

  • 財布&保険証

  • 補給食

これらを全部、トレイルラン用の10Lのリュックに詰め込みました。
リュックはAmazonで安く買ったものだけど、機能としては十分。

パンパンだけど、サイドのコードやネットを利用すればさらに収納できる?

ロードバイクへの取り付け&ドリンクホルダーでの携行

  • ツールボックス

  • 350ml 保温水筒

  • 輪行セット

輪行セットはサドルへ固定して運搬

結果:大混雑での予定変更&振り返り

大山第ニ駐車場へは、予定どおりに午前4時40分過ぎに到着。
しかし、普段は十分に余裕があるはずの駐輪スペースは、既に隙間なく自転車が詰め込まれている状況でした。

大山第二駐車場、午前4時50分の様子

無理やり駐輪しても出すのが大変そうな上、他の自転車と接触して傷がつくくらいのことは容易に想像できます。

そこで5時のケーブルカーは諦めて第一駐輪場まで引き返し、係の方にお願いして隅に停めさせてもらいました。この時には、駐車場は第一、第二ともに満車になっていました。

午前5時15分頃の様子。第一・第二とも満車

5時40分のケーブルカーで下社に着いた時には、江ノ島・鎌倉を望む位置は参拝客で埋め尽くされてました。
この時点で日の出までに山頂に辿り着くのは無理と判断していたので、下社から眺めようかとも考えていたのですが、人の多さにそれも断念。
登山道で見晴らしの良い場所を探すことにしました。結果的に、これが当たりでした。

登山道の10丁目を過ぎたあたりから撮影

大山の山頂はそんなに広くはないので、山頂まで行かなくてむしろ正解だったかもしれません。
20丁目の富士見台からも、はっきりと富士山を眺めることができました。

初日の出の光を浴びて少し赤みを帯びた富士山

大正解だった携行品

今回持って行った中で、大正解だったのは保温水筒とヘッドライト。

ロードバイクでは、普段はシンプル・軽量なボトルを携行しています。保温水筒は重さや容量の少なさを敬遠して使ってこなかったのですが、今回は思いついて持参しました。
暖かいお茶が、登山中の冷えた体の疲労回復に役立ちました。

使わなかったもの…

逆に使わなかったのはウインドブレーカーのズボン、懐中電灯、モバイルバッテリー、応急処置セットでした。ホッカイロも1つで十分だったかも?

応急処置セットは備えることが大事なので、これからも登山では持ち歩く予定です。
懐中電灯については、ヘッドライトが十分に役割を果たしていたので過剰だったかもしれません。山中では懐中電灯で片手が塞がるのは危ないですし、手元の明かりとしてはモバイルバッテリー付属のライトやスマホ、アップルウォッチなどでも短時間であれば代替が効きます。夜の山中で明かりを失うのは避けたいところですが、登山開始から日の出まで1時間少々であることを考えると、最悪でも待てる時間です。
モバイルバッテリーは悩ましいところです…。

ウェアの調節

こちらは大体、想定どおりでした。むしろ走行中や登山中は氷点下でも汗冷えせず、ダウン不要なくらいだったので、機能性アンダーウェアのすごさを実感しました。
休憩中にはダウンとレインウェアがしっかり冷えを防いでくれました。

グローブもおおむね満足…なのですが、こちらは少し汗で冷える感じがあり、いずれインナーグローブを試してみようかと思っています。

冬場のウェアについては、だいぶ装備も整ってきたので、次はカメラの運搬について考えてみたいです。

来年に向けて

来年もやるかはわかりませんが!
今年の反省を踏まえると、駐輪場を確保するためにはもっと早く到着する必要がありそうです。ただ、第二駐車場の様子を見ると、早く来て駐輪できてもあまり安心して駐輪できなさそうな雰囲気です。

ヒルクライムへのチャレンジにこだわらず、臨時駐車場になっている大山小学校に駐輪場所を見つけて、シャトルバスを利用するのが混雑回避のためには良いかもしれません。

また、今年は快晴続きだったので、気にしていなかったのですが、路面凍結も考慮しておいたほうが良いのかもです。

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