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〜ワインテイスティングノートP.21〜Reyneke Biodynamic Syrah 2018

産地 Stellenbosch/South Africa
品種 Syrah
容量 750ml
アルコール度数 14.0%未満/残糖3.0g/L
希望小売価格 ¥3410(税込)

南アフリカで最初にビオディナミ認証を取得
ステレンボシュの南西、フォルス湾から数キロメートルという冷涼で、ステレンボシュの街やフォルス湾が見渡せる標高250-350mの小高い丘にある(20ha)。畑は海からの冷涼な風が通り、斜面は北、東、南方向にある。
土壌は古い砂岩質で、表面には花崗岩や粘土もある。ブドウの樹齢は古く、約40年。1998年に現在のオーナー、ヨハン・ライナカが母親から農園を引き継ぎ、徐々にオーガニック、ビオディナミ農法に変更していった。
2004年、南アフリカで最初のビオディナミ・ワイナリーとして認証を取得。ヨハンは、南アフリカ・ワイン業界のビオディナミ農法の第一人者で、ストイックで哲学者のような人柄。「科学的な物を使用している限り、ワインで本当のテロワールは表現できない。土が活き活きとしてこそ、ワインからテロワールを感じることが出来る。」と。
自社畑のバイオダイナミック&オーガニック農法で育てたブドウを使用。全房でプレス。そのうち30%は足踏みプレス。70%はコンクリートタンクで、ともに天然発酵。軽いパンチダウンとパンプオーバー。フレンチオークと2500Lの大樽でマロラクティック発酵を経て14か月熟成。ブレンドしてステンレスタンクで更に3か月熟成。赤系果実、黒系果実、白コショウ、スミレ、香水、スパイスなどフレッシュで複雑な香り。フレッシュで柔らかな酸、ナチュラルでピュアな果実味がジューシー。優しいなめらかな渋み、程良い骨格のボディ。フルーティでミネラルに富み、瑞々しくて柔らかく、全体のバランスも良い。余韻は長くエレガンで綺麗なワイン。少し冷やし気味で飲んでも美味しい。ローストビーフ、ステーキ、ハンバーグなど様々な牛肉料理に。
(データはインポーターサイトより抜粋)(写真はDiscover south africa challenge2021にて)

以下分析。

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1.前提

提供温度13℃程度。
抜栓は当日。

2.外観

濃いダークチェリーレッド。

3.香り

黒のベリー系の濃縮した香り。シナモンやナツメグなどのスパイス。

4.味わい

アタックはジューシーで瑞々しくフルーティーなフルーツ。
酸も豊かで骨格がありなめらかなタンニン。
どちらかというとフランスのシラーよりオーストラリアのシラーズに近いか。
余韻も長くエレガントでボリュームもあるワインです。

5.楽しみ方の提案

料理とのマリアージュ
提供温度10°〜12C
少し熟成した白カビチーズ
パテドカンパーニュ
提供温度それ以上
すき焼き
ローストビーフ
ビーフストロガノフ

6.雑談(感想)

南アフリカワインの多様性の一つにフランス的なシラーとオーストラリア的なシラーズと、生産者やエリアによってどちらのタイプもあるのが面白い所の一つだと思います。
これはシャルドネも然りで冷涼地域やモダンスタイル、温暖地域なクラシカルなスタイルなど。
総じてレベルが高く品質の高さ故、今後の価格高騰は必至かと。
今のうちに色々買っておこうかな。

最後まで読んで頂きありがとうございました!


山田正道

シェフ、ソムリエ、SAKE Diploma、出張料理人として活動。
現在は主に西麻布の紹介制のBARとオンラインワインショップを運営しています。
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