見出し画像

【勝どき橋】戦前から残る東京のシンボル

「勝どき橋」をみると、いつも「こち亀」の話を思い出すんだよね〜

東京都中央区の築地近くに立っている「勝どき橋」。
東京のシンボルとしても有名な橋だ。

「勝どき橋」は日本に現存する数少ない可動橋としても広く知られる。かつては、大型船の通過のために、橋が開かれていた。

1. 「勝どき橋」は、幻の東京万博の目玉だった!?

「勝どき橋」の建設は、調べてみると意外と古い。
建設が開始されたのは、戦前の1933年だ。7年に及ぶ工事の結果として、「勝どき橋」が建設された。

戦前には完成していた「勝どき橋」、実はあと20年弱で100周年を迎える非常に古い橋なのだ。

「勝どき橋」の建設は、交通需要の増加を理由として進められたが、次第に、当時計画されていた「日本万国博覧会(日本万博)」の目玉スポットとしても注目されていた。

結果として、この日本万博は日中戦争の激化と軍部の反対によって、中止に追い込まれてしまったが、「勝どき橋」は、当時の日本の技術力を結集して作られた建造物でである。

2. 子供の頃にみた「こち亀」の話が忘れられない

「勝どき橋」をみると、毎回「こち亀」(こちら亀有公園前派出所)の話を思い出す。

連載700回記念として「勝鬨橋ひらけ!の巻」だ。
「こち亀」の71巻に収録されたこの話は、「こち亀」のエピソードの中でも、屈指の名作とされる話だ。

舞台は、主人公 両津勘吉の幼少時代。両津の友達が、「一度見てみたいなあ」と話した「勝どき橋」の橋が開く姿。それを実現するために両津たちが奮闘する物語である。

この話は、アニメや実写化映画でも取り上げられ、私自身もこの話は非常に印象に残ってる話でもある。この話で「勝どき橋」の存在を知った。

多くの橋が並ぶ東京の中でも、「勝どき橋」の印象が強いのは「こち亀」の影響も大きいかもしれない。

余談:「かちどきばし」だけど「かちどきはし」?

「勝どき橋」はひらがな表記に直すと、「かちどきばし」と書く。

しかし、実際に「勝どき橋」に設置されている表札を確認すると、「かちどきはし」という表記となっているのだ。

「ばし」と「はし」表記にどんな違いがあるのだろうか?

「勝どき橋」に設置されている表札。
「かちどきはし」と記されている。

これは、橋を建てる際の弦かつぎに由来する習慣のようだ。

橋を建設する人だちは、「ばし」と濁音が混じることを非常に嫌ったらしい。橋の名前の濁音と、橋の下を流れる川の濁りを結びつけたようだ。

そのため、「勝どき橋」に設置されているひらがな表記の表札には、濁音を取り除いた「かちどきはし」といった表札が設置されている。

この習慣は、結構色々な橋で行われている習慣のようだ。
ちょうど、本日、浅草の「万世橋」を通りかかったが、そこの表札も「まんせいはし」という名前だった。

橋の表札に注目してみると、意外な発見もあるね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?