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ケリーの公式(ケリー基準)って何?
こんにちわ。dghjです
ところで、期待値がプラスの取引でも一定の限界を超えると、ボラティリティが悪影響を及ぼして、掛け金を増やすほど複利による利益は減ってきます。
たとえば、サイコロの目のうち、1から5までが出たら、賭けた額の5倍をもらえますが、6が出たら賭けた額の全額が没収されるゲームにおいて、1回目で全財産を賭け、そのとき6が出たら、その時点でゲーム終了です。
勝ち負けがランダムに発生する取引において、資産増加率を最大化するには、1回の取引でいくら賭けるのが最適か。
これを計算する便利な公式があります。
それがケリーの公式です。
公式の導出方法は、高校数学の記憶がある方なら、「最大化」という言葉を聞いて、ピンとくるかもしれませんが、微分方程式を使います。
方程式の導出方法は、ここでは書きませんが、ケリーの公式は、アメリカ合衆国の科学者であり、ベル研究所に勤務したジョン・ラリー・ケリー・ジュニア(1923年 - 1965年)が発見したもので、ケリー基準とも呼ばれています。
早速公式です。
F=PW-(PL÷W)
F:最適資金量
W:平均利益率(%)を平均損失率(%)で割った比率
PW:勝率 PL:負率
具体例:
勝ちトレードで10%勝ち、負けトレードで4%負け、
勝率が60%、負率が40%の手法における最適資金量Fは、
0.6-(0.4÷(10%÷4%)=0.44
つまり、この手法を運用するときは全資産の44%を賭ければ良い計算になります。なお、最適資金量を表すFは、オプティマルFとも呼ばれます。
株の場合、先が不確かなので、期待値やオプティマルFが計算できないと主張する人は、おそらく裁量トレーダーでしょう。
でも、そうした裁量トレーダーですら、自身の過去の個々の裁量トレードがどの程度の期待値を得られたかを計算することで、オプティマルFは計算できます。
みなさんも時間があるときに、試しにやってみてくださいね!
今日もハッピーな一日を dghjでした。
【おまけの格言】
十回勝負すると素人は6勝4敗を狙う。
プロは極端にいえば1勝9敗でも勝つように張る。
ー阿佐田哲也(プロ雀士)
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