5月2日 ミスチルありがとう生きてて良かった

札幌は人が多い。
この寒い地域でここまでの人口密集地帯が発生するのも興味深い。15万程度の都市では存続しようがないからなのか、国として成り立つ経済圏を有するようになった経緯が知りたい。食料自給率はたしか500パーセントとかだったはずで、それでも船や飛行機や新幹線で本州との経済的な繋がりを持たなければならないのにも色々と理由があるのだろう。

いやそんなことが言いたいのではなく、札幌ドームでのミスチルがあいも変わらず凄かったことを言いたい。国内での一人旅行ではこれまでで最も遠方になる札幌。明日は純粋に観光だが、今日という日はミスチルのためだけに捧げた日だ。知り合いに教えてもらった有名なスープカレー屋での待ち時間(席に座ったが調理にとても時間をかけるので待っている)にこれを書いている。

ミスチルのライブのコンセプトはその時々で変化しているが、一貫しているのが、以下のメッセージをはっきりと桜井さんが宣言することだと思う。

最高の1日にしたい
嫌なことや心配事は忘れて元気になって帰ってほしい
次会うときは笑っていようね

楽しませたいという思いがオーディエンスを叫ばせ、泣かせ、圧倒的すぎる演出で時に観客を置いてけぼりにさせる。(無論10年来のファンである私はなんとしてでもついていく)
時に賛否両論ある宗教的な語りの中で、次会う時にはまた笑っていられるように、との呼びかけにオーディエンスは心から頷く。そういえば前のライブで桜井さんと自分の生活を精一杯頑張るという約束をしてたのにすっかり忘れてたな、いけないいけない。

中身を振り返ると、今回の演出は本当にどよめきものだった。光の演出が常軌を逸したレベルで、ステージ上でそんなにいろんな光出して時空歪まない?大丈夫?しかも今まで光ってなかったところガンガン光ってるしなんならディスプレイ重力に逆らいまくってるしどこまでやれば気が と思っていたら、ふと不安になるほどの暗闇の中圧倒的な演奏だけになって、ドームの雰囲気を洪水の前後のように一変させてしまったり、かと思えばサービス精神満載の選曲でライトなファンへの心配りを見せる様は完全にお布施で各地を行脚するブッダのよう。

原始時代には存在し得なかったであろう精神的な理不尽さを感じるのと引き換えに、命がけの狩に感じる興奮を凌駕する喜びがこの世界にはあり、孤独で危険な狩ののち我が家の火を見つけた時の安堵感を遥かに超える精神的な安らぎも享受できる。

あぁ、世界は素晴らしい(この曲はライブでは演奏していません)

#日記 #ミスチル #againstallgravity #札幌


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