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ふつう

保育園に通っていた頃、私はいろんな質問に「ふつう」と答える子どもでした。

今の気分は?ふつう。
好き?嫌い?ふつう。
将来の夢は?ふつう。

どちらでもない真ん中の感情を言いたくてよくふつうを使っていたと思います。
将来の夢がふつうと言っているところにその時自分がふつうじゃないことを感じていたのかもしれない…と今は思います。

当時の私は、男の子たちが遊んでるヒーローごっこ(ウルトラマンだったかしら…)には興味がなく、フラフープとか砂場遊びとかお絵描きとかダンスが好きで忘れ物が多めな割とおとなしいタイプでした。
強い男の子から目をつけられいじめられるのですが…
確実に男の子の中からは浮いていて、女の子チームと遊ぶことが多い子どもでした。

時を経て、小学校に入り今度はポケモンブームに乗っからないし、よくしゃべるけど活発なタイプではない(一輪車とかずっと乗ってたけど)ことでやはり浮いてしまい、不登校に。

その後フリースクールで過ごし、美大に進学し、福祉の仕事をしてとまあまあふつうじゃない生活を送ることになります。

さらにセクシャリティはゲイだし、最近メンタルを崩して通院したりとさらにスペックが高くなっています。

将来の夢ふつうは、まったく果たされそうもないのですが、ひとまず30代を過ぎても生きてるし、さらに仕事をしたり、こうして何か書いたり作ったりできてるので、まあ悪くないのかもしれないなと思います。

でも世の中の大半の人から、パッと見た時はふつうの人だろうから果たされてるといえば果たされてるのかしら…

ふつうって難しい

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