[雑草]高校、大学と、公式戦出場もしてなかったけど、プロとして「サッカー」した。その時に感じたこと。

大好きな「サッカー」との出会いは、
自分の人生の宝物であると思う。
大好きな「サッカー」から多くを学んだ。
そんな大好きなことって皆さんありますか？

小学校４年の冬くらい、
友人に勧められて「サッカー」を本格的に始めた。
中学校までは、好きな気持ちだけで運よく、試合に出れていた。

しかし、

高校から大きく世界が変わった。
自分が今までしてきたのは、
「サッカー」ではなく「球蹴り」の延長だと思った。
今までまがいなりにも努力してきたものは、
遊びなのかと思うほどの衝撃だった。

高校に入って目にしたのは、
「球蹴り」ではなかった。

自分は、
ただ闇雲にボールを蹴り、
システムも何も考えず、
がむしゃらに走っていた。

周りとの温度差に気づき始めたが、
「なんとかなる」
「人一倍練習すれば、一番にもなれる」
そう思っていた。

でもやっぱり違った。
気づいた頃には、紅白戦で審判をしていた。
監督に「お前は人としては信頼できる。」そう言われた。

「サッカー」では信頼されていなかった。

朝練もより早く行って、
自主練も遅くまでやる。
帰っても練習。
家でテレビなどでスーパープレーを見て、
「すげー！！」という。
「サッカー」は本当に大好きだった。

でも試合に出れない。
「なんでだろう？」とその時深く考えなかった。
「実力不足だ。もっと練習しよう。もっと走ろう。」

いつの間にか、高校三年の冬。
選手権もスタンドで応援して終わり。
公式戦出場は、途中出場の二試合のみ。

「あれ？」と思ったが、
こんな大好きな「サッカー」をこんな形で終えたくない。

同級生は高校で全員引退。
でも自分は、大学進学後も、「サッカー」を続けた。
大好きだったから。
とにかく「サッカー」している時が、幸せだった。

人よりも頑張る、それは当たり前。
だって大好きな「サッカー」を、
ピッチの上で早くしたいから。
みんなに応援されたいし、
かっこよくゴール決めたいし、
練習した成果を出したい。

カテゴリーで分かれて、
Aチームは朝、Bチームは午後にも関わらず、
「何かチャンスが転がってないか」
「チャンスが来たら、ビックパフォーマンスしてやる」
そんな思いで、朝練も午後練も顔を出した。

だって「サッカー」が大好きだから。
もっと上手くなりたいし。

プロになって、
大好きな「サッカー」でお金をもらいたい。
大好きなことを仕事にしたい。
そんな気持ちが、日々のモチベーションになってた。

気づくと、大学四年。
公式戦出場０。
大学四年の頭に左足骨折。
復帰後、脱臼で引退。

それでも大好きな「サッカー」を、
仕事にしたかった。大好きだから。

引退からも必死にリハビリして、
卒業式を待たずに、タイに行った。

この時は、とんでも必死だった。
プロになりたい。
契約が取りたい。

周りのみんなには、
大好きな「サッカー」で、
「プロになりたい」と口にしていた。

しかし、よく耳にしていたのは、

「違う仕事が向いてる」「お前にはプロは無理だ」
「大学四年まで通って、なんでタイ行くんだ」
「公式戦出たことないやつが、プロになれるか」

こんなことだ。

でも、あきらめられなかった。
「サッカー」が大好きだから。

結果タイで、

契約が取れた。

試合にも出れた。

ゴールも決めた。

アシストもした。

勝った。

負けた。

初めての経験。

楽しかった。

他にも大好きな「サッカー」通して、
本当に多くを学んだ。
多くの大切な人に出会えた。

「「サッカー」もっとしたい。」
そう思った。

このタイのチームは、
当時3部相当のチーム。
日本のJ3よりも実力も何もかも劣っていたかもしれない。

実際に、自分と一緒に日本でプレーした人には、
「そんなんでプロかよ」
「プロっていうな」
もちろん言われた。

給料も、日本で１ヶ月暮らすこともできないくらいの金額。

そんなこと言われたりして、嫌な気持ちもするし、
自分の実力に自分自身、落ち込む。
でも「サッカー」が大好きなのは変わらない。
自分をすごい熱くしてくれる、大切なものだ。
人生で失くしたくないものだ。

「サッカー」に感謝している。

「サッカー」がみんなにとってもベスト。大好きなものとは全く思わない。
人それぞれ必ず、自分自身のベストがあるはず。

そんなベストを、見つけるサポートが出来たらいいなと思う。