ガーシーとギャングスタ・ラップ
最近「ギャングスタ・ラップの歴史」という本を読んだ。
僕はギャングスタ・ラップといえば、スヌープドッグ、ドクタードレー、ウォーレンGなと、割とスムースで、ゆったり聴ける心地よい音楽。
ローライダー、海、ギャル、マリファナ、SEX
のイメージだったが。
実際は、それはGファンクと言われるギャングスタ・ラップのサブジャンルで、本筋は、地元の貧困やクラックコカイン、ギャングの生活など、どんだけ80年代後半のブラックコミュニティの地域がヤベー事になっているのかを、ラップで伝えようとした物だった。
そして、驚いた事に、NWAなどのゴリゴリのGラップの主な購買層は、まさかの中流階級の白人の若者だったのだ。
当時、「YO! MTV RAPS」 という番組がMTVで始まり、やっと黒人のラップ音楽がお茶の間に登場し、アメリカ全土に視覚的にも音楽的にもGラップが広まった影響があるだろう。
つまり、、
怖い物見たサン。
あ、お疲れ様です、怖い物見たサン、今日も派手にやってますね、、。
みたいな感じだ、わかるだろ?
身近な例を上げると舐達磨だろう。
彼らの生活、死が非常に近い、マリファナをいつも吸ってる、タトゥーが沢山ある。
僕ら一般の善良なマッドシティーにすら生まれてないグッドキッドは、興味深々な訳だ。
更に音楽がカッコいいと来た。
音楽がカッコいい怖い物見たサン。
聴いちゃうよね。
でも僕たちは、非常に安全な、死が遠く感じられる地域で暮らしている。
だからいいのだ。
そして、ギャングスタラップの本を読めば読む程、僕の頭にはガーシーの怒りが思い浮かぶ。
「くぅおるぅあ!!」でお馴染みのガーシー
ガーシーとは、芸能界、経済界、政界の闇をYouTubeなどで暴露する、暴露系ユーチューバーと言われる生物だ。
最近、選挙に出馬し当選していた。
そんなガーシーのYouTubeを最近僕はずっと見ていた、朝起きて毎日アイスキューブの怒り程熱いガーシーの怒りを聞いていた。
自分の知らない世界の事をどんどん話すガーシーにハマってしまったのだ。
つまり
怖いもの見たサンだ。
安全な場所から、ガーシーの危なげな暴露話を聞く面白さ
グッドシティーに生まれた、グッドキッドだからこそハマってしまう物だと思った。
ただ「周りの人にはガーシーにハマってる」と言いづらかったし、Twitterで投票用紙にガーシーと書いたことなんて呟けるはずもなかった。
当時の白人のキッズたちもNWAのCDが親に見つかった日には速攻捨てられただろう。
やっぱりギャングスタ・ラップとガーシーは似ている、、
がしかし、決定的に違う事がある。
それは「音楽」であるか、そうでないかという点だろう。
ここからは推測なのだが。
ガーシーが語るナラティブをラップにして、音楽としてユーモアや比喩用言なども踏まえて発信したなら、めちゃめちゃ広まるんじゃないかと思ってしまった。
NWAで考えてみる。
NWAは本物のギャングだったイージーEを「NWAの概念」とし、その概念を巧みな言葉使いでリリックに落とし込む大学生のアイスキューブがいた、そして音楽的才能がずば抜けたドクター・ドレーが音楽としてそれを完成させる。
If、このNWA方式をガーシーが採用するならば、ガーシーはイージーEのポジションだろう、イージーは頭が良くて、ビジネスセンスにも長けている。
つまり、ガーシーを概念とし、それをリリックに落としこむリリシストと、それらを音楽として完成させるドクタードレーの存在が必要になってくる。
更にIf、ガーシーにアイスキューブとドクタードレー的存在がもう既に存在しているならば「Bラップ」(暴露系ラップ)の誕生はもう間近だろう。
そして「Straight Outta Compton」のような作品が世に出る日は近いと推測する。
そうなったらBラップはジャンルとなり、様々なアーティストが出てくるはずだ。
もちろん、スヌープドック的なやつも出てくるはず。
そしたら「Bファンク」(暴露系ファンク)も爆誕するだろう。
在日ファンクなどの日本のファンクをサンプリングし、高音のシンセを使い、ピッチを落とした、ゆったりと乗れるBラップだ。
なんて妄想が止まらなくなってしまうので今日はこの辺にしておく。
ぽやしみ。
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