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せっかくプレゼントした言葉をゴミ箱に捨てられない為に心掛けること

言い方は大事だと思う。

所用があってさきほど
別部門の責任者に電話をかけたら
開口一番怒り狂っていた。

あんまり怒ってるので用事を脇に置いて話しを聞くと
今日の朝一で役員から電話が入り
自部署のミスをきつく咎められたらしい。

午後になっても怒りがおさまらなかった時に
ちょうど電話をした自分に怒りがぶちまかれた。

内容的には、
あるオペレーションの業務フローを
今月から新しい流れに変えたが、
スタッフの一人が昨日うっかりと
変更前のフローで処理をしてしまった。

元のフローで処理をしても
特に大きな問題になる内容ではないけれど

スタート直後からミスをするなんてたるんでる!
というのが役員がスイッチが入った理由。



結果的に大きな問題が無くても
もちろんミスは良くない。
真摯に受け止めないといけない。
それはその責任者も十分に分かっている。

怒り心頭の原因は役員の言い方にあったらしい。

『謝罪なんか一切聞きたくない』
『起こった事実と対策とかをただ聞かされても困るんだよ。。冷笑』
 『もっと俺が納得できる答えを話せないのかよ!』

などなど説明をしている会話を都度遮られて
執拗に詰められたらしい。

電話越しにもその時の悔しさと怒りが伝わってきた。


リアルで聞いていないので推測でしかないが
役員にも役員なりの思いと言い分があると思う。

そちらに話しを聞けば、なるほどなー
というせっとく力のある言葉がでてくる気もする。


でもきっとここで課題になったのは
役員の言葉はまったくその責任者には届かず
ただただ恨みと怒りを残してしまっただけになってるところにある。

役員は役員の思いで
このようなミスをもう繰り返さないように
という思いでコンタクトを取ったんだと思う。

でも言われたほうは、
あいつはなんてやつだ!
という感情しか残っていないように見えた。

正論であるほど届かない悲しさ

どれだけ説得力のある正論を相手にぶつけても
感情を無視した言葉では
相手の心までは決して届かない。

正論であればあるほど首根っこ掴まれてマウントを取られた!
と感じて
相手が投げた言葉を足元に打ち落とし
これでもかと足で踏みにじり
ツバを吐きかけて絶対に受け取るまいと意志を固める。

そして言われた内容などは
記憶から消去されて言われた時の感情だけが
深くいつまでも刻み込まれてしまう。

とことん俺を侮辱したあいつを俺は絶対許さない、、、
今に見ていろ。。

と、ドス黒い感情だけが渦巻いて終わる。


一方伝えたほうは、

これだけ理論整然と伝えたら
さすがに納得するしかないだろう。
追加でかなりプレッシャーをかけたし。

ここまでやればさすがにまずいと思って
次からは厳粛に受け止めて前向きに動くはず。

と確信を持つ。

結果、その距離は致命的なまでに広がって終わる。


じゃあどうしたらいいか


ありきたりな回答だけど
寛容な心を持って
相手の立ち場にたって
話しをすることだと思う。

特に自分のほうが立場が上の人こそが
それを強く意識することが大事である。

ここでいう上の人とは

役職や年次が上 だけでなく

話しをする時の立ち位置が上の人 を指す。


今回であれば 
ミスをした人とミスを指摘する人

これが同僚どうしだとしても
指摘をする人のほうが立場は上になる。

言われるほうはどうしたって警戒して身構えてしまう。

言う方が軽くはなった言葉は
負い目がある相手には
重さを何倍にも増して到達する。

言う方はこれを十分に理解をしたうえで
相手を尊重して穏やかな口調で話しをする。

原因をしっかり聞いて
それにいたる負荷や負担などを
同じ目線で共感する。

そのうえで起こってしまった事象をお互いに確認して
どうしたら次起こらないように出来るかを
お互い当事者意識で話し合う。

簡単に言ってしまっているけど
現実は全然簡単ではない。

いざ上の立場の人が穏やかモードで
話しかけようとしても
言われる方は最初から警戒モードのため
反応がつっけんどんになったりする。

話しってなんですか・・!?

すると、

なんでそんな無愛想な態度になれるんだよ、ミスしてるんだろ!!?

と上の立場の人のスイッチが入ってしまい

はっ?
何その態度!?

となって泥沼化になる。

これを回避するには
言う側が寛容な心で対応するしかない。

よって大変なのは言う側の人になる。

でもこれを怠ると言葉は相手に届かない。
一件表向きは届いてるっぽくても
本心では受け取らずにゴミ箱に捨ててる。

神妙な顔で謝りながら
ゴミ箱にためらいなく捨てちゃう
自分にはその気持ちがよくよーく気持ちがわかる。

コミュニケーションは本当に難しい。。。


今回書いたようなことを
相手に伝えてもなかなか改善されない、響かない
と悩んでる人は、その言葉ゴミ箱に捨てられてるかもしれません。

いざ実践するのは
楽しくもなく楽な方法でもないけれど
体得できれば仕事以外の対話にも
活かせるので人生が大きく変わります。

毎回意識して試行錯誤しながら身につけるしかない方法ですが、
試してみてください!

ではでは。

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