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【2024年2月11日〜2月18日】週間マーケティングニュース

AIもすなる注目記事紹介といふものを、人間もしてみむとてするなり。気になったニュースや記事をコメントを紹介&解説していきます。


・画像生成AI「Midjourney」の始め方・使い方をデザイナーが丁寧に解説します

LIGのMidjourneyの使い方の記事。登録からプロンプトの書き方、作例、勉強法など、きれいにまとまっている。

Geminiモバイルアプリ版が日本語・韓国語対応

Geminiアプリ、日本語にも対応したらしいです。日本(語)、けっこう優遇されているような。

生成AIを使って既存記事を改善する方法(英語)

古くなった記事をどのように見つけ出して、生成AIを使って、どのように改善していけばいいのか方針を解説している。

機会的に改善すべきページを洗い出すことができ、またプロンプトのサンプルも用意しているので、業務に積極的にChatGPTを活用しようと考えているコンテンツマーケターには有益だろう。

GoogleがGemini 1.5 Proを発表

Bardの名称をGeminiに統一するなど、昨今のGoogleの生成AIへの意欲が見て取れますね。Geminiには「nano」「Pro」「Ultra」の3種類(後ろのほうが高性能、Ultraは英語版のみ適用)があるのはすでに発表の通りですが、今回の1.5 Proは「1.0 Ultra と同等のクオリティ」とのこと。

特にコンテキスト理解に強みがあり、最大 100 万のトークンを処理できるらしい。数値だけで判断すると、これはものすごい。

GeminiはChatGPTに比べると「日本語が弱い」(というかGPTがすごすぎる、といったほうがいいかもですが)ともいわれているので、どこまで使えるかはしばらく触ってからの判断になるかと思います。

個人的に、Geminiの生成スピードのはやさはありがたいですね。

Open AIが動画生成モデル「Sora」を発表

Gemini 1.5 Proの発表はもっと注目されて然るべきかと思いますが、Googleの気合いを入れた発表に、意図してかどうかはわかりませんが、OpenAIがぶつけてきたのがこの発表。

1.5 Proのことなんか、正直ぜんぶ忘れてしまいました。

テキストから動画生成ができる「Sora」モデルはテキストから最長1分の動画を(破綻少なく)生成できるというもので、動画生成AIに関心を持っている方なら衝撃を受けたのではないでしょうか。

これまで「Gen-2」「Pika」など、テキストから動画生成できるAIはあったものの、せいぜい数秒か生成するのがやっとだったはずで、Soraはクオリティーと時間ともに一気に超えてきたなという印象。

OpenAIの他AIサービス殺しは相変わらずエグいでぇ……

どんな動画が生成できるかはOpenAIが発表している動画をみるのがいちばん良いかなと。

ただ、Soraにも弱点があること、また安全性の対策から一般公開は現段階ではされないそうです。

こういう革新的なモデルが発表されると、堰を切ったかのように開発が進むのは「あるある」ではあるので、2024年は動画生成が一気に発展しそうで非常に楽しみ。

・「生成AIの本を執筆する者は一切の希望を捨てよ」(今井翔太氏)

東京大学の松尾研究所の今井翔太氏の『生成AIで世界はこう変わる』の執筆振り返りの記録。

2023年の生成AIの進化のスピードは「日進月歩」と呼ぶのにふさわしく、ほんとうに毎週「革命」が起きていたようなものだった、と振り返っても思う(まあ2024年もそのようなスピードで目まぐるしく変わっていきそうですが)。

この記事は、研究者/書籍執筆者として、書籍としての寿命をどう担保するか、「一般受け」と「研究者としての良心」をどう両立するか、著作権など紛糾しがちなトピックをどう扱うかなど、生成AIの書籍をつくるうえでの格闘の跡が伺い知れ、非常におもしろい。

「激動の時代」の生々しさと、こぼれ話としてのAIの部分的な歴史(「生成AI」の名称の誕生とか、知らないことがたくさんあって勉強になりました)など、読み応え抜群。

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