見出し画像

きょうは「アメリカ大陸発見の日」それとも「インディヘナの抵抗の日」?

10月12日は、途上国ウォッチャー、とりわけラテンアメリカ・ウォッチャーにとって「忘れられない日」です。

コロンブスが530年前のこの日、いまでいうアメリカ大陸にやってこなかったら、と何度考えたことか。

ペルーのクスコ(インカ帝国)やボリビアのラパスみたいな国々が至る所にあったのでしょうね。ある意味。アジアみたいな感じ。

虐殺(疫病での死も)の歴史もなかったでしょう。人種による明確な格差も生まれなかった(先住民はいまだに殺されています)。いまのように、犯罪が渦巻く地域ではなくて、アジアのような穏やかな国になっていたかもしれません。

左派・右派といったイデオロギーの闘いもなかったかも。イデオロギーの争いは、独立の経緯が関係しているように思うので。ラテンアメリカの独立は基本、スペイン生まれのスペイン人(右派)に対して、新大陸(ラテンアメリカ)生まれのスペイン人(左派)が「同等の権利を要求したこと」に始まります。それが、少し形を変えて今の左派・右派の対立に。

ただコロンブスが到達しなかったら、いまのミックスな魅力的な文化も生まれませんでした(先住民+欧州+アフリカ。わかりやすい例が音楽)。また、ラテンアメリカという統一感(このへんはアフリカやアラブ、欧州と似ている)もなかった可能性が高いです。

いずれにしろ、コロンブスの到達を発端に、旧宗主国に翻弄され続けている地域がラテンアメリカ。その場所、人々、歴史に思いを馳せる1日にしましょう(日本時間だと、もう終わってしまいましたが)。

というわけで、下の記事をご紹介します。

きょうは「アメリカ大陸発見の日」それとも「インディヘナの抵抗の日」?https://www.ganas.or.jp/20111012colon/

最近知ったのですが、米国でもいつの間にか、州によってこの日の呼び方が変わってきているようですね。世界はどんどん変わっていく。だから楽しい。