失くしたもの

今日犬の散歩に出掛けた。

一戸建ての住宅が並んでるなかで小さな男の子が鞄を肩にかけて

窓にいる母親と話す姿を見かけた。

小さな男の子は一目散に目的地に向かい歩きだした

鞄のストラップがじゃらじゃら音をだしてとても印象に残った。

(ストラップ多すぎやろ。)と思った瞬間に隣にいた身内が

[なんか落としたんちゃう？走って届けてきたら]とわたしに言う。

いや、君が気づいてんから君が走れよと思いながら、愛犬のリードを持ちながら走り近づくとそこには大きなストラップが落ちていた。

小さな男の子は落とし物に気付かずに歩いていくではないか。

わたしは男の子を目指して犬のリードを持ちながら走り叫んだ

[Waite!waite!waite !]と言うた。

(あ、英語通じひん。てかなんで英語?)と思い直し

[そこの少年待って!ストラップ落としたよ]と叫んだら小さな男の子はダッシュしだして逃げるように走りました。

ようやく後ろを振り返る小さな男の子は、わたしが手にしたストラップを見つめ、お礼を言いながら受け取ってくれた。

最近日本語じゃなくて英語で話してしまうわたし。

どうか英語で伝わる世の中になってほしい。(いや、日本語で話せよ)