拾遺家紋怪異譚「紋霊記」

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『紋霊記』序章「私はナニモノなのだろう」

私が私として私を認識したのはいつのことだったのだろう。 無限にも思えるほどの過去にも思えるし、つい先ほどだったような気もする。はたまた未来の出…

『紋霊記』その壹「守りの気づき」 no.01

そうか、あなたが私を、私たち家族をずっと守ってくれていたんだね。 「お母さん! また四つ葉のクローバー見つけたよ! これで私幸せになるかな!?…

『紋霊記』その貳「紋に宿るは思い也」no.02

奇妙な出会いをした。 これを出会いと呼ぶべきかどうかは少々疑問でもあるけれど、これは私にとっての分岐点だったということは間違いない、と今になっ…

『紋霊記』その參「僕がそれを家紋だと知った日」no.03

今年の夏も家族のみんな、お父さん、お母さんと弟と四人で墓参りにやってきた。 京都市内の観光地で有名な東山にある大きな墓地。大谷墓地というお墓だ…

『紋霊記』その肆「宿る心」no.04

曰わく。 日本には八百万の神々がいるという。 八とは八方向の方角を示し、万とは全てを示す言葉でもある。つまり全ての方向、あらゆるもの全てに神々が…

『紋霊記』その伍「家紋と京都と阿吽」no.05

キミが始まりなのだとしたら、僕は終わりなのかもしれない。 永遠なんて存在しないからね。 「本当に私にも視えるようになるんでしょうか。。。」 京都…