見出し画像

「ハウス映画大会」で映画を撮りました。

ひさびさに短編映画を撮りました。
しかも監督・主演です(笑)。

なぜそんなコトになったかというと「ハウス映画大会」という緊急事態宣言下に急遽立ち上がったオムニバス映画に監督として参加したからです。

そのオムニバスのテーマは「家で撮る」。

緊急事態宣言下の「家の外に出れない」「誰ともリアルに会えない」という状況の中で映画を撮る!・・・つまりキャストともスタッフとも会わずに映画を撮るのだ!というコンセプトで。

なので今回撮ったこの『会えないふたり。』という作品は、キャストの女性とも一度も会わずに(!)、スタッフは撮影も照明も録音も全て僕が自分でやりました。こんなの10年以上前の『ムーの男』という作品以来ですよ(笑)。

会えないふたり01

ヒロインを演じてくださった桜坂香澄さんは声優さんで、音楽学の研究家で、ドイツ語の翻訳家さんでもあるという才女で、彼女とはTwitterのDMとLINEとZOOMでオーディションから衣装合わせからリハから撮影までやって、結局一度も「会わずに」共演しました。

彼女は彼女の家で、ボクはボクの家で、ZOOMで。

・・・会いたかった。

だって会わずに俳優さんを演出なんかしたことなかったものw。

その会いたい気持ちが、この『会えないふたり。』を強烈にエモーショナルな作品にした気がしてます。

でもね、不思議に演出は上手くいったんですよ。

ボクが映画監督としてではなく、バンドのリーダーとしてセッションをコントロールするというか、演技中の「コミュニケーション・ディスコミュニケーションを使ってお互いに相手を動かしてゆく」という感じで、有機的なやり取りがどんどん撮れていって、どんどん撮影は進んでいって、ほぼ1日で気持ちよくクランクアップできました。

あともう一点、ZOOMで2人の画面が横並びになってるギャラリービュー
が面白かった! これって普通の映画だったら切り返しで表現するところなんでしょうけど、両方がずーっと表示されていて、観客の方が右見たり左見たりする。で、どのタイミングでどっちを見てたかでシーンの印象が変わるという・・・これ新しいのでは?
演じる方がリアルな情報量を演じていれば、観客の興味と意識によって作品の見え方が変わる・・・このZOOM飲みとかで一般化した複数画面スタイルが、今後映画に何かを生み出しそうな予感を感じました。 こういうの大好き!

ハウスズーム

さて、どんな作品に仕上がったのか?はご覧になって欲しいのですが。
この映画オムニバス「ハウス映画大会」は5月20日までオンラインで公開されています。

https://eigachannel.com/2020house

投げ銭システムなので無料でも見れるし、もし面白かったら投げ銭していただけると、コロナ禍が終わったあとに劇場でこの映画を見れるチケットがついてきたりします。 「家で独りで観たこの映画を、今度は映画館でみんなで観よう!」というわけです。

1.『LAST BATTL FANTASY HD EDITION』(4分) 監督:飯塚貴士
2.『会えないふたり。』(13分) 監督:小林でび
3.『すき焼きばあばのダンシングタイム』(15分) 監督:辻凪子
4.『なんとなく迷走』(4分) 監督:ないとう日和
5.『カメを止めろな!』(2分) 監督:岩崎友彦
6.『家寅』(6分) 監督:酒徳ごうわく
7.『バトル・オブ・ソーシャルディスタンス~社会的距離を死守せよ~』(9分) 監督:内田清輝
8.『あざらしアザラシ』(5分) 監督:かげやましゅう
9.『山で死ぬ』(7分) 監督:賀々贒三
10.『がっしょう』(6分) 監督:三ッ星レストランの残飯
11.『誘う』(8分) 監督:小川修平

11人の個性派の映画監督がそれぞれみんな自宅で撮った映画が、それぞれ全然違っているのが面白いです。
そしてフィクションなのに、すべての作品がこの2020年4月のドキュメンタリーにもなっている・・・超オススメです。

5月20日までのオンライン公開ですので、くれぐれもお見逃しなく!

小林でび <でびノート☆彡>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?