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ごきげん人研究 その2 正しい人生より楽しい人生

すごい人の話しを聞いてきました。

現在、九州で水産加工の会社を経営し、年商30億くらいになっている社長さん。Mさんとします。

まー波乱万丈な人生。

大学には行けず高卒で、不動産業界かつフルコミッションの世界に飛び込む。売れば売るほど給料に反映される仕組みです。とにかくお金が欲しかった。年収1000万円を目指してました。

これがどんどん疲れてくる。顧客はリピーターにはならない。一発勝負の顧客開拓で、とにかく飛び込み営業を続けなければならない。刺激は多いけど、収入のアップダウンが激しすぎる。

そこで、ルートセールスの会社に転職。卸売りの会社ですね。大口で安定した顧客だけを相手にしている会社であれば、フルコミッションのような常に新規開拓で魂をすり減らすようなことはないわけだ。

ところがですよ。これ、リスクがないってことと同義で。したがって、まず給料が安い。誰がやっても一緒だもの。そして、おんなじ人とばかり会うので、飽きるそうです。

ある日、飲食店に油とか小麦粉とか20キロくらいの食材を運び入れているとき、食品メーカーの人が車に乗ってきて、当社はこんなサービスやってます~みたいな営業を始めたそうです。食品コンサルティングの営業

その人はほぼ手ぶらで、プレゼン資料の紙芝居を持っているだけ。かたや20㎏の商品を腰を痛くしながら飲食店に運び入れる毎日。この時、この卸業は何年も続けられないなと思ったそうで。

ここで起業をします。

で、大失敗します。借金5000万円作ります。

家庭もこわれかけたそうです。まあそうでしょうね。

このころは、昼、夜、夜中の3つの仕事を掛け持ちして稼いでいたけれど、せいぜい月収40万円。きついだけです。ほとんど借金返済に消える。

ここで、価値転換が起こります。

ウインナーとバター。

わかりにくい例えになるんですけど・・

朝素敵なホテルで朝食をとります。

Mさんは、ウインナー(フランクフルト)に注力する。これ食いて―。食うためにフォークを持ってくる。

同席の女性は、パンをとって、「あら、バターがないわ」とのたまう。

バター?

M氏にとっては寝耳に水な感じで、「ウインナー食いたい」に注力してたらバターには気がいかない。

視野を広くもとう

視野は狭くなりがちです。解決策は目の前にあるかもなのに、全然気づけない。

ここでまたホメオスタシス。ホメオスタシスは基本、変化が嫌いです。

問題を解決するのは、動くしかないとずーっと言ってます。

動くしかないんですよ。それが正しいのか、間違ってるのか。善意なのか、悪いことなのか。

そんなのわかりません。それは後付けの評価です。

未来に生きることに意味ありますか?

今を精一杯生きる方がよくありませんか?

ウインナーを食べるために一生懸命フォークを使って刺す(今までやってきたことを変えずにひたすら同じことを繰り返してウインナーを食べ続けようとする)。それは「正しい」生き方かもしれない。

しかし、もうウインナーはない。新しくもでてこないとしたら。そのホテルのパンは超うまいもんかもしれません。そして極上のバターをつけて食すと口の中が天国に変わるのかもしれませんよ。

本日はこれまで。ごきげん様でした。


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