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【最近気付いた細菌スゲエ】006 細菌は人類を救う?

腸内細菌と免疫系が連携しているというのは有名な話しですよね。

免疫訓練所

何がすごいってさ、腸内に「免疫訓練所」があるってことよ。

腸壁には絨毛(じゅうもう)といって、微細な血管がびっしりのつぶつぶで覆われているんだけど、ところどころ、ちっちゃな穴があいているわけ。、

その穴に、細菌がはまる。穴の向こうには部屋がある。免疫細菌軍団(ニュービー)が待ち構えている。

お前ら! わかってるな!

サー! イェス! サー!

ボヤボヤしてると、連中に食われるぞ「!

サー! イェス! サー!

って感じで、訓練で悪玉菌と戦うらしい。善玉の場合は「これがお仲間」と習って、握手してさよなららしい。

訓練した後、血管に乗って体中に配転されるんだって。

なんかすごくないですか?

腸内細菌バランス

免疫暴走

花粉症やアレルギー症って、免疫暴走が原因と言われ始めていますよね。

腸内細菌のバランスが崩れる(抗生物質がその要因らしい)。すると免疫細胞が暴走。本来攻撃しなくてもいいような花粉に反応して攻撃しまくり。鼻水、くしゃみ、涙。排出しようと大活躍しすぎ。ひどいアレルギー症状になると、自分の汗、涙、よだれなど自己分泌物に反応して免疫が攻撃しちゃう。ショック症状がひどい。さらに、脳細胞を攻撃するような輩が出ちゃって、これはしびれや震えや身体のあちこちが硬化してしまうような病気になる。リウマチなんて有名かな。

さあ、福音となるのは、「クロストリジウム属」菌です。

クロストリジウム属には、怖い破傷風菌やらボツリヌス菌やらいるんですけど、今回は無害な菌ちゃん。

このクロちゃんがね、食べ物にありつくと、メッセンジャー物質を分泌する。「僕たちは、仲間だよー悪さしないよー。」

すると、免疫細胞Tレグ細胞が、オッケー、なんとかするわーってなる。

Tレグ細胞は、興奮してる免疫細胞に、「まあ、落ち着け、もちつけ。あいつら悪玉菌じゃないよ。」って言ってくれる。

え、マジ?! そしたら無駄やから適当にしとくわーってなる。

すると攻撃がやみ、体内に平和が訪れる。

こういう仕組みらしい。

Wikipediaより クロストリジウム属菌


潰瘍性大腸炎

これもつらい病気ですよね。映像でみた腸内の様子を見ると、ありゃーーー痛いでしょ、これってヤバいよねーってなります。爛れている感じ。

で、あるお医者様が患者の腸内環境を調べてみたわけです。

驚きの事実。ひとつの菌に偏りすぎ。

健康な人の腸内細菌バランスは、ばらばら。この病気を患っている人は一つの菌に偏りがある。

さて、件のお医者様は、健康な人の便から抽出した腸内細菌を、患者様に植えてみたわけよ。

どうなったと思いますか? 約70パーセントの患者さんが回復したんだってさ。

腸内細菌の構成も、単一の菌じゃなくてばらけてバランスよくなったんだって。それが何年も変わらなくなったんだって。

結局ね。

腸内細菌ちゃんたちが過ごしやすいように食生活を気を付けていけば健康で幸せな生活になるわけだわ。

参照・引用:
NHKオンデマンド「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」エピソード28 腸内細菌 目に見えない支配者たち 2021年 エピソード29 腸内細菌 ヒトを飛躍させる生命体 2021年
NHKオンデマンド「人体 神秘の巨大ネットワーク」エピソード5 万病撃退!腸が免疫の鍵だった。2018年 
アランナ・コリン「あなたの体は9割が細菌」第2章あらゆる病気は腸からはじまる。河出出
プレスリリース平成22年12月24日科学技術振興機構・東京大学「免疫を抑制する細胞を増腸内細菌を発見~炎症性腸疾患やアレルギー疾患の予防・治療への新たな可能性~」

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