子育てや家族形態についての突飛なアイディア

○子育て関係

・育児の免許制

 子育てをする場合には、家族内に金銭的・時間的余裕があるか、家族の幸福追求に資する育児の知識や思考を持っているかを確認の上、資質があると認められた者が免許をもって、自ら子育てを行うことができる。知識や技能の難易度については、自動車免許と同等となるように配慮する必要があるが、可処分所得・時間が十分に取れていない場合には、免許を取得することは難しいであろう。

・高齢者が大活躍する育児園

 DVや児童虐待を犯すような親から子供を剥奪し、子育てをリタイヤした世代の方が育児を行う育児園へ引き渡し、子育てを行う。或いは、先の免許が取得できない者で、どうしても子育てをしたい方が育児園を利用し、部分的に子育てに参画する。その場合、引き渡された子供の親の判断基準は、血縁ではなく、子どもにとって誰が最も愛情を注いでくれたか、自分にとっての親とは誰かを子供自身が判断して決する。その間、親が子供を自らの手で育てたいという意思がある場合に限り、親の再教育を行う。

 単身世帯で仕事が忙しく、育児に割ける時間的・金銭的リソースがない場合でも、自身の子孫を残したい要望がある場合にも、育児園を利用し、部分的に子育てに参画することが可能となる(仕事の合間に、育児園にいる子供とコミュニケーションを図るといった具合に。)。なお、定年退職後、可処分所得が乏しく、生活に困窮している方を積極的に育児園に雇うことで、老後破綻を防止することも可能となる。

○家族形態

・多様夫多様妻制

⇒【子供が親を選べる社会】へのパラダイムシフト

 一夫一妻・一夫多妻、事実婚、合理婚など個々人が好きなスタイルを選択する。(恋愛を経ずに、一契約によって子育てをしたいといったアセクシャルの方も歓迎。)パラレルキャリアや仮交際が受け入れられている現在、【パラレルファミリー】といったフレキシブルなコミュニティが出来上がる社会はそう遠くない。複数の家庭に属することで依存先が増え、育児も大人数で一気に行うことができ、DVや虐待を防ぐことが可能となる。虐待が発生すれば、子どもが直ぐに他の家族への通報などにより、虐待をした親から免許剥奪の上、子供は好きな親を選び、生活することを認めることとする。

 また、多夫妻制が一般的になれば、定期的な家族間の交換留学が可能となる。従来の家庭という閉鎖空間では、両親や子供に対して、一面的な見方しかできず、争いの原因となりやすい。そのため、家族間の交換留学によって、相対的に良い点改善点を見出すことができ(例えば、日本の良い点を見出せない米国への留学者が、留学後、日本は素晴らしい面もある国だと相対的に見ることができるようになる事例がある。)、自身が属したいコミュニティに対する帰属感が向上することが期待される。勿論、自ら子育てを行う際には、先の子育て免許が必要であることを忘れてはならない。

・シングラー制

 これは単身世帯でも先の育児園などを利用して、単身でも子育てができる制度である。その際、精子提供(テクノロジーが進展して男性による妊娠もできるようになると尚良い。)といった一人でも子供を授かることができる仕組みも併せて必要となる。

 生存競争の激しい自然界をモデルとした資本主義社会では、価値を提供できない者は絶滅するが、人類はセーフティネットという人類ならではの仕組みを発明し、絶滅を防いでいる。しかしながら、現在の恋愛→結婚という慣習は、生存競争の激しい自然界モデルを踏襲しているにもかかわらず、セーフティネットは整備されておらず、種の競争に負けた者は絶滅の一途を辿る可能性が高い。先の多様夫多様妻制におけるセーフティネットとして、シングラー制の活用が期待される。

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