泡沫の夢
今年の薔薇は例年よりも開花時期が早かった。
まだまだシーズンはこれからと思っていたが、先日今シーズン二回目となるバラ園に出かけてみるとピークは数日前に過ぎたとのこと。
温暖化による影響と急な激しい雨風に晒されたのが原因ではないか。
辛うじてまだ咲き誇っている花を探して何とか撮ることができた。
見納めの薔薇だ。
それは出会いと別れが一緒に訪れたようなひとときだった。
出会いの喜びを感じる間もなく別れの切なさだけが手元に残る。
言葉も見つからずただ見つめるだけの短い時間。
手の平から滑り落ちてゆくかけがえのない一瞬。
あともう少しで触れることもできたのに。
あともう一言あれば壁を乗り越え分かち合えたかもしれないのに。
足りなかったものを埋め合わせることはもうできない。
泡沫の夢のような短いひととき。
祈りはいつの日か心の深みに降りてゆき安らぎの光となることだろう。
響灘グリーンパークに御一緒いただきありがとうございます
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