ラベンダーさんの「春近し」~写真の奥に潜むエッセンス
ラベンダーさんが再び美しい俳句を、愚生の梅の花写真に添えて投稿された。思わず唸った。写真という平面に俳句という言葉の深みが加わったことにより、立体的な造形模様がゆらゆらと立ち現れたような気がした。
いつもラベンダーさんに句を詠んで頂くと、うっとりする不思議な安らぎを覚える。今回も再び暖かな安らぎを感じたが、そのことに加えて今回のラベンダーさんの句は、梅の花から溢れる「花の想い」のようなものを見事に捉えていると感じた。
写真の中にある「花の想い」と、ラベンダーさんの中にある「感性」とが出会い溶け合っている。
正直なところ、私自身はそこまで「花の想い」というものを感じて撮っていたわけではなかったということに気づいた。何らかの印象を感じてシャッターを押してはいるものの、まだまだ無意識的にシャッターを押している部分の方が多い。
素人の私が言うのもおこがましいが、いろいろな方の印象的な写真を見ていると、対象の「美しさ」という観点よりも、どれだけその「エッセンス」が写し込まれているかという点により魅力を感じる。そこから写された対象と見る者の間には共振共鳴が起こる。撮る人とはその仲介役だ。
ラベンダーさんの俳句は写真の奥に潜むその「エッセンス」を詠まれているのだと思う。
梅の花たちもきっと喜んでいることだろう。
ラベンダーさん、ありがとうございます!
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