ワインの熟成に関するお話
こんにちは西です!
今回はワインの熟成について書こうと思います。
ワインの飲み頃
この業界で、多い質問の一つに「このワインの飲み頃はいつですかー??」と言うのがあります。これは業界に20年以上いる僕でも本当にわかんないんです。。。というか分かる事はないのかな。。
熟成に必要な成分
ワインの熟成にとって必要な成分を酸味、渋味、甘味、アルコール、大まかにこの4つの要素に分類します。ここで(熟成=車での旅)と表現します。長い距離を走るのにガソリンが必要ですよね??
そこで先程の4要素がガソリンとなるのです。
ガソリンは、使えばなくなります。
ワインも液体の中でこれらの要素を消失させながら、どんどん変化して、イメージで言うと、上流から下流に石が流れると削れて丸くなるようにワインも丸くなって行くのです。
緩やかな上下運動のような変化
そして一般的に飲み頃とされる味わいの変化の過程をイメージすると右肩上がりに緩やかな上下運動を繰り返しながら上がっていきピークを迎えると同じように下がっていく最終的には、水に近づいてゆく。。
これは、焼酎、ウィスキー、ブランデー、ビールetc。。。様々な酒がありますが全て同じ変化を辿ると思っています。
なんだ簡単で、単純じゃん!と思われるかもしれませんが、そうじゃないんです。。
大切な所は、長く旅をするから=良い酒というわけではないのです。短くて輝きを放つ物もあれば、ながーーい眠りを経てようやく目を覚ます物、同じ銘柄でもボトル差や熟成環境の違いでその変化は、千差万別💦
今回の結論
最終的には何が言いたいかと言うと、なんかワインって人生と似てませんか??
もし誰かに、あなたの人生のピークっていつですか??って聞かれたら、
高校生の時!
今だ!
もしくはこれからピークを迎えるのを知らずにいる。
自分が人生を終える前に振り返って初めてわかる事なんじゃないかなー??と思うんです。
そんな事考えると、たまたまピークかもしれないタイミングに当たった時も若すぎる時も、もしかすると飲み頃を超えてしまっている物も、そのワインの持つ貴重な瞬間を愛でる事ができますよね。
つづく。
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