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海外登山#7「心を支配する絶景の縦走路」 2度も行ってしまったアラコル湖の行き方/登り方 @キルギス

イントロ

今回は、2023年8月に登ってきた2泊3日、
キルギスのアラコル湖トレックについて紹介します!!

2019年10月、私がキルギス(正式名称はキルギスタン)の
安宿に泊まっていた際に、
「絶景しか見ることができないから、オススメだよ!!」
とロシア出身の旅人から紹介された縦走路があります。
それが、
カラコル渓谷(Karakol Valley)→
アラコル湖 (Ala-Kul Lake)→
アラティン アラシャン (Altun Arashan)
を縦走する通称アラコル湖トレック
(Ala-Kul Lake Track)です。
たまたま天候が噛み合ったり、
縁があったりして、
2019年と2023年に2度
この縦走に挑戦することができました。
アラコル湖トレックを通して、
様々な人と交流を持てたことはさることながら、
その絶景の美しさから
心の中を一生支配する絶景に出会えました。

人生でここまでの絶景に魅せられないかもしれないと思ってしあうほどの支配力があります!!

このコースは
最低でも30KM(最高45KM)の距離、
最高標高3900Mを2泊3日(または、3泊4日)で
踏破することになるので、
ある程度の体力や経験が求められるかもしれません。もしもまだ自信がない場合は、この縦走を目標に日々の体作りや装備の準備をしてみてはいかがでしょうか。

本記事では、
アラコル湖トレックのコースの見どころ
概要や難易度、
装備や注意点、
実際の行程やアクセスについてシェアしていきます。

本記事では
①ここに挑戦したい方が無事に帰って来れるような役立つ情報を提供する
②読書さんにキルギスの山の魅了が伝わる
③キルギスや中央アジアに興味を持ってもらう
ことが目標です。
最後まで読んでいただければ幸いです!!



アラコル湖と周辺の見どころ

[カラコル渓谷(Karakol Gorge)]

アラコル湖トレックで最初に(逆側来た人は最後に)お目見えするカラコル渓谷。
40KMにも渡って4000M級の山嶺が連なっています。
その高山から流れ出るカラコル湖がイシクル湖へと続いていきます。
季節によって、川の水位や勢い、そして森林の緑の色が代わり詩季織々の美しさを見せます。

[アラコル湖(Ala-Kul Lake)]

3542Mの標高にある湖。
1.5㎢というドデカイ面積の中に映し出される、
光の反射に応じて変化する水面の色使いが
来た人を魅了します。
この湖を東に進むと、
3900Mの標高まで到達します。
そこから見下ろすると、
湖とその水源となる氷河、そしてその先に聳える
峰々を一望することができます。
一生忘れられない景色になると思います!!
これを見たら2度とその前の自分に戻れませんよ!!

[キャンプ場]

前掲したランドマークだけではなく、
キャンプ場も最高でした。
キャンプ場はなんと無料です。
もちろんテントを持ってこなかった人は
ユルトに宿泊することも可能です。
川の濁流が遠くから響き、
開けた渓谷から、
高い山嶺と放牧された馬たちを
テントから眺める。
幸せ。

初日に宿泊するカラコル渓谷のキャンプ場

[アラティン アラシャン渓谷(Altun Arashan)]

カロコル渓谷からアラコル湖を越えて
東側にある渓谷です。
アラティンアラシャンが、
「金色の源泉」を意味する通り、
キルギスの中でも有数の温泉地として
ローカルや世界中の旅人が訪れます。
カラコル渓谷スタートだと、
ちょうどここに到達するのが3日目です。
長距離のトレッキングの疲れを癒すましょう。
また、足に自信がある方は、そのまま無料の
温泉まで歩いてもいいでしょう。

【カラコル市内】

今回のトレッキングの起点となる町です。
殆どの観光客が登山目当てでここに集まります。
スーパーや安宿もあるので、
山の準備には理想的な町です。
安宿では、一緒に登ってくれる登山仲間探しや、
有益な情報を集めができます!!

そして、カラコルに来たのだから、
見所はなんといってもイシクル湖
キルギス首都の東側にある6,230 km²の面積をもち、
世界でも2番目に大きい湖です。
ローカルの大切な食料源でありつつ、
綺麗で暖かい水温であることから、
"湖"水浴や日光浴を目当てに多くの人が集まります。
カラコルから公共交通機関を使って気軽にアクセスができます。
また、文化/歴史的な側面でも実に興味深いんです
その例としてあげられるのが、
ドゥンガンモスクです。
20世紀初頭、この地に移すんで来た中国の人々が
(ドゥンガン人と呼ばれる)
イスラム教に改宗しました。
その結果、中国の建築的特徴を残したモスクが
残っています。
今でも無料で見学が可能です。

教会やモスクなど、歴史/文化的に興味深い場所が多くあります。

登山の行程と注意点

これ先から下線が引かれている地名は、
クリックするとGoogle Mapに飛ぶようになっています。
是非、参考にしてみてください。
また地名の()内にMapsMe内の名称も記載しておきます。

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