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初恋の味

世の中には、「初恋の味」というものがあって。イメージしてみて下さい。どんな味でしょうか。


甘酸っぱいに直結した方が多いのではないでしょうか。例えるなら、ラズベリーとか。カルピスとかもそんな感じですかね。

もちろん、初恋は食べるものではない。けれどもなぜか「初恋の味」という概念が存在し、しかもそれを多くの人が共有できている。

さらに不思議なのは、初恋の経験は全員共通でないという点。皆さんの初恋は甘酸っぱいものでしたか?私の初恋は…伏せておきましょう。。っていうかそもそも、初恋の定義ってなんですか?辞書を引いてみます。

「初恋・・・初めての恋」(大辞林第三版より)

なるほどねぇ。。。

大辞林さんに分からないようなので私に分かるはずもない。初めての恋人でしょうか。小学生が騒いでる「好きな人」も入れていいんですかね。

いよいよ分からなくなってきました。初恋とはなんでしょうか。私の初恋はどこに行ってしまったのでしょうか。

でも、こんな初恋に、なぜか味がある。

こんなふわっとしたものに「味」を授けてよいものでしょうか。

恋は甘酸っぱいというイメージが定着してしまったから、これから先もラズベリーは「恋の味のする果物」という扱いをされてしまうのでしょう。これから先、恋が分からなくなったら、ラズベリーを食べることにしよう。自分の初恋はカルピスによって埋め合わされ、私の初恋はカルピスになってしまいました。


他によく分からない味として、「桜の味」というのも思いつきましたが、桜の味は全員共通なので今回は不問にしたいと思います。桜餅食べたい。



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