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探偵はどこまでアンダーグラウンドなのか?


探偵というと、世間一般のイメージの1つとして「裏社会」というものがあると思います。
何故探偵に「裏社会」というレッテルが貼られたのでしょう。
それは探偵の歴史を見ていくとはっきりしてきます。

探偵の起源は諸説ありますが、19世紀中期に、犯罪者が警察の協力者として手柄を挙げていた者たちがいました。
今で言う、警察用語のエスですね。
その中の一人、フランソワ・ヴィドックが探偵として商売を始めたのがきっかけとされています。
何故彼が協力者に選ばれていたかというと、彼自身が犯罪者なのはもちろんですが、単発の犯罪したという形ではなく、裏社会を利用した犯罪者だったからと言われています。
裏社会のネットワークを持っているからこそ、協力者に選ばれていたのでしょう。
手柄を挙げ続けたのでそれを商売にできたのです。
つまり、世界初の探偵と言われるフランソワが裏社会のネットワークを使って探偵として商売を始めたので、世界では探偵=裏社会のネットワークを持っているというイメージが定着したのではないでしょうか。

さらには、裏社会のネットワークがあれば、当然裏社会の情報が入りやすいですよね。
日本で言うと、反社会的勢力の動きを知るには反社会的勢力の中に協力者を作るか、スパイとして潜り込むかどちらかです。
逆を言うと、反社会的勢力側が警察(暴力団対策の課)の動きを知るには、協力者を作るか、警察の弱み(家族の情報など)を掴むかです。
その警察の弱みを掴むのに、探偵が使われたという過去があります。
刑事の家と家族構成を割り出す。その情報を元に、脅しをかける。。。
そういったことがあったので、日本では探偵=裏社会と繋がっているという構図が成り立ってしまったのです。

もちろん、これは本当にごく一部です、探偵が捨て駒にされただけかもしれません。
ただ、調査結果がそういった危険なことにも使われてしまった過去があるのは事実です。
現在は、法律で調査結果の使い方は縛られているのでそのようなことはできません。
探偵事務所自体も、日本では公安委員会に管理されているので、動きはガチガチです(笑)

歴史をみると、こういったイメージから探偵は「裏社会」となっているのだと思います。
次回は、探偵と裏社会の現在についてです。


ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/