見出し画像

「張り込みの極意~雰囲気をつくる~」

前回の記事で、探偵の調査現場では雰囲気を出すことが大切と書きました。
今回はその雰囲気をベースに、張り込みの極意をお伝えします。

張り込みの基本は、周囲に溶け込むことです。
第三者に見られても、そこにいることが不自然ではない雰囲気を作り出さなければなりません。

では、そもそも「雰囲気」にはどんな種類があるのでしょうか?
個人的には、張り込みなど調査で使い分ける雰囲気は4種類あると思ってます。

  1. 近づきがたい、怒りの感情が漏れている雰囲気

  2. 近づきたくない、危険な雰囲気

  3. 悲壮感がある、かわいそうな雰囲気

  4. なにかに夢中になっていて、外の世界とは別のところに気持ちがある雰囲気

絶妙に限定的です(笑)
しかし、これらは実際に僕が調査の時に意識している雰囲気です。
では、この中で一番「張り込み」に使える雰囲気はなんでしょうか?

それは、圧倒的に3番の「悲壮感がある、かわいそうな雰囲気」です。
理由としては
かわいそうな雰囲気を出す人というのは、第三者から見ると「自分に害がない」「自分より下、つまり危険ではない」という認識になるからです。

例えば
ビジネスビルの1階で泣きそうな顔をしたリクルートスーツっぽい男性を見た時に、あいつは危険だ!警戒心を持とう、警察に通報しよう、とはならないですよね。
おそらく、上司に叱られたのかな?面接が失敗したのかな?誰かに待たされてるのかな?
という印象を持つと思います。
まさかその人物が探偵で、張り込み中だとは誰も思わないでしょう。

上記の例はビジネスビルでしたが、住宅街や飲食店街など、様々な場所でこういった雰囲気をコントロールして張り込みをしているのです。
雰囲気を作るというのは普段の生活ではあまり必要ないかもしれませんが、張り込みのような特殊な状況のときは強い武器になってくれるのです。

次回は、雰囲気と同じくらい張り込みで大切な要素の1つ、「ストーリーを作る」についてお伝えします。


ありがとうございます!!これからも精進して参ります(^^)/