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ランチェスター戦略について考えてみた
GWに少し時間があったので、積読を少し消化しようと思い
『新版 ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則 小さくても儲かる会社になる「勝ち方」』
を読んでみました。全部書けませんが、いくつか個人的に面白いな思ったところをピックアップして書いておこうと思います。
①弱者と強者の両方の施策を提示している
弱者と強者の双方のアプローチが示されているのは結構おもしろいなと思いました。片方だけの視点で語られる理論はよくあると思うのですが、弱者のとる戦略はこう、強者のとる戦略はこうと示しているのはまれなのかなと思います。
②弱者と強者の定義
弱者と強者の定義が、明確です。
以下に定義を引用します。
弱者とは、競合局面において負けている市場占有率1位以外のすべての企業 強者とは、競合局面において勝っている市場占有率1位の企業
業界一位は強者、それ以外は弱者です。僕のこれまでもっていた認識であれば、もちろん市場の構造にもよりますがシェア三位とか五位くらいまでは強者くらいに考えていました。
ただランチェスター戦略においては、そんなざっくりしたものではなく、ある意味競争社会の典型のようなものを示しています。
③強者の戦略
強者の戦略は自社の地位を強固にすることです。
ではそのためには何をすればいいのか。以下に引用します。
一方、強者は弱者の模倣、あっさりいうとマネをすればよいのです。弱者が差別化してきたら、それをマネします。そうすれば弱者の差別化が差別化ではなくなり、同じようなものになります。顧客に、その違いがわからないようにするのです。違いがわからなければ顧客は一番手を選びます。すなわち強者が勝ちます。
この模倣戦略のことをランチェスターでは「ミート戦略」と呼んでいます。弱者の差別化へぶつける、当てる、合わせるという意味です。差をなくすことで、弱者の差別化を無効にするのです。
確かにそうだな。弱者は競合の少ないところ(独自色を発揮しやすいところ)を探して入ってきます。
ただ業界1位と比べれば圧倒的に知名度が不足しています。だから弱者のまねを強者がすれば、強者の方を消費者は選ぶ。弱者が入ってきた隙間を埋めていくのが強者のとりうる戦略なのだなと。
文量がだいぶ多くなってきたので、今回はここまでにしたいと思います。
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