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「日本に住みながら海外企業にリモート勤務」の実現可能性

ゆくゆくは海外で働きたいと思い日々語学の勉強も続けているが、コロナが収まる見込みがない以上、もうしばらくは日本に留まった方が良さそうである。

問題は、今の仕事を続けるべきか?という点にある。外国語に慣れるためには外国語にどっぷり浸かるのが最も良いが、週40時間は日本語で行われる会議に出て、日本語の文書を書いている。

仕事を始めたばかりの頃であれば、母国語で仕事を教えてもらえるという良さもあった。しかし、数年経って仕事に慣れてくると自分の目標に対するマイナスの方が大きいように思えてくる。

そう思い転職活動も少しだけやってみたものの、業務の大半が英語という仕事は私の職種(IT・デジタル関連)だとまずない。グローバルな会社だとしても、日本人の従業員が多数派で、顧客を日本に持つのであれば必然的に日本語での仕事の方が多くなる。

「日本にいながら英語で今と同じ仕事がしたい」という無茶振りを実現するには、世界中から応募を受け付けている海外企業に採用されフルリモートで働けば良い。と思いついてブログや求人サイトで下調べをしていたのはほんの数日前だが、実現できるのであればそれほど悪い選択肢ではないように思える。

というのも、段階的に新しい環境に慣れることができることが大きい。留学したときに経験したが、日本と異なる講義スタイルに慣れるとともに、日常生活での申請作業や買い物も進めなければならないのはかなりしんどい。留学したときも、現地についた当初は、まずまともな食事をどこで確保できるのかがわからなかった(外食はおそろしく高くてレトルトはおそろしく不味い)。そんな状態で家族の面倒を見つつ、仕事でパフォーマンスを発揮しなければクビ、となるとストレスでおかしくなるのは目に見えている。

リモートであれば、衣食住の心配をすることなく仕事での適応にだけエネルギーを使えば良いので、まだ現実的なプランである。


まずは日本からリモート可な仕事が存在するのか探してみる


LinkedInやIndeed等大手求人サイトにもリモート求人かどうかのフィルターはあるが、日本居住の人間が応募して良いかはJob Descriptionを読まないと分からないか、読んでも書いていないことが多いので、リモートワーク専門の求人サイトの中で調べてみた。専門サイトだと、どこに住んでいれば応募できるか、というのが明示されているのでスクリーニングが多少とはいえ楽になる。


こういったサイトを見る限り、「どこに住んでいても可」という求人もあるにはあるが、大半の求人はフルリモートと記載があっても何らか居住地の制約を設けている。例としては以下のような形。

・アメリカ限定、ヨーロッパ限定
・タイムゾーンでの指定(GMT+1~3など)
・オフィスの勤務時間と5時間以上重なる時間帯で働けること
・現地時間で設けられる会議に参加できること

フルリモートOKといいつつも、地球の反対側に住んでいて、オフィスで働くメンバーが働いている時間帯に寝ている社員というのはさすがに大多数の会社では採用できないらしい。

ただ、「世界中どこでも可」の比率は職種によって多少変わってくるようで、コーディングとレビューで完結するようなSoftware Developer系ならもう少し増えるだろうし、逆に私のようなビジネス寄りの職種だと会話コミュニケーションの割合が増える以上どうしても厳しくなる。

時差の問題

そうした居住地や勤務時間の制限を踏まえると、狙うべき地域を絞らなければならない。

アメリカやヨーロッパにオフィスがある場合、現地での9時17時勤務が日本時間だとこうなる。

アメリカ東海岸 GMT -5 → PM11~AM7
アメリカ西海岸 GMT -8 → AM2~AM10
イギリス GMT +0 →PM6~AM2

この勤務時間に合わせて働くとなると、東海岸は絶望的で、西海岸やヨーロッパなら多少こちら側の生活時間をずらせば、勤務時間を多少被せるくらいのことはできるかもしれない。

いずれにせよ、こうした地域での採用は当たり前だが周辺国からの応募が優先される可能性が高いと想定して、時差が少ないAPAC辺りを狙うのが確率が高そうである。

とりあえずは

今すぐ転職しなければ、という訳ではないので、まずはLinkedInで転職シグナルを出してみることにした。日本国内であれば企業リクルーターからかなりの数の誘いが来た実績はあるので、実際にリモート採用を狙っているリクルーターが実在しているのであれば、それなりの確率で引っかかると思っている。

加えて、目についた可能性がありそうな会社へのapplyも近いうちに初めて見る。どうせいつかはやらないといけないので、英語の書類選考や面接に慣れていくべきだろう。

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